ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関係、違いを分かりやすく

「自分の人生を自分でデザインする生き方」
案内人のＴＥＲＵです。

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この記事では、僕が興味を持った事の１つである
「宗教」
について、僕なりの視点でお届けします。

アメリカに１０年以上住んでいて、色々な人に会ってきました。
その出会いの中で、日本人として普段意識していないけど、大事なことが「宗教観」です。

「宗教って、勉強するの難しそう」
「ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の違いって何？」
「ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関係って何？」

そんな疑問の声にお答えします。

 

「宗教」
日本人は、どうしても避けがちなテーマになりますが・・・

★海外に出るときのため
★外国の方と話すときのため

「これくらいの事は知っておいて欲しい」
という内容を、まとめてみました。

 

多くの日本人が

・イスラム教とはどんな宗教なのか？
・ユダヤ教、キリスト教との違いは？

を、きちんと理解している人は少ないが故に、
大きな関心を示している人は多くないように感じます。

 

特に中東の問題は、地政学的にも経済的にも、日本にとっては決して対岸の火事ではありません。

以前、こちらの記事（石油利権と今後の未来の関係は、ニュースを見れば見えてくる ）でも書きましたが、、、
中東問題は日本にも大きく関わってきますので、俯瞰的かつ冷静な目でニュースを見ることが大切です。

その時に、中東における「宗教（特にイスラム教）」の歴史やその背景を知っているか知っていないかで、ニュースを見る目が大きく変わってきます！！

 

あと、これは日本の学校では語られることはほぼ無いと思いますが、

『宗教とは、その宗教を信仰する人のアイデンティティを示す根本の一つである』
ことは間違いありません。

アメリカに住んでいると、様々な宗教の人と出会う事もありますし、
日本人の宗教観に関しても聞かれることは頻繁にではないですが、たまにあります。

 

特に、僕が留学していたビジネススクールには、
様々な国からの留学生が来ていました。

その中には、イスラム教徒の留学生も多くいたので、
彼らから色々な話を聞く機会がありました。

 

そして、ビジネススクールの国際ビジネスの授業では、
世界の宗教の分布も含め、宗教に関する授業がありました。

これは、これからのグローバル社会に限らず、世界でビジネスを展開していく上で、
各宗教の事（歴史やその背景等）を理解していく事が必須である事を意味しています。

 

そこで、今回の記事では
イスラム教とは何か？歴史、宗教観などをユダヤ教、キリスト教との関係から、簡単にまとめたいと思います。

【目次】

１．ユダヤ教について
２．キリスト教について
３．イスラム教について
４．３つの宗教（ユダヤ教・キリスト教・イスラム教）の関係性とは？
５．まとめ

 

 

まず、はじめに・・・

この記事を書こうと思ったキッカケは、トランプ氏に関する偏向報道でした。

【ニュース内容】
アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏は、
イスラム教徒に対して様々な偏見に満ちた発言を、
選挙中から繰り返していました。

そして、大統領になってからは、大統領令を使って、
特定７カ国の国民の米国入国を90日間禁止する大統領令に署名しました。
※特定７ヶ国＝イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン

というのが、一般のニュースでの報道です。

報道では、トランプは非道だ！と言う声ばかりがフォーカスされていますよね。

 

でも、実は・・・

 

この７ヶ国は、米議会とオバマ前政権によって
「（テロ）懸念国」とみなされていた国家でした。

2015年12月に連邦議会は超党派の議員立法で、
この制度を変更する法案を可決。
ホワイトハウスもこれを支持し、署名成立させました。

 

その法案の内容は、

2011年3月以降に特定の７ヶ国に渡航したことのがある人は、
ESTAによるビザ免除が適用されなくなり、
・国内でテロ組織が大きな影響を及ぼしている
・テロリストをかくまっている
と見なされた国が対象となったのです。

報道では、「トランプが決めた」というような報道がなされている事に
「またマスコミの情報操作か」という思いはぬぐえません。
※僕は、決してトランプ支持者ではないですが、中立な立場で、この事は理解しておくべき内容と考えています。

 

 

写真は、嘆きの壁。
嘆きの壁とは、ユダヤ人にとっての聖なる場所です。

 

【３つの宗教にとっての神とは？】

神＝世界を創造した唯一の神である（＝一神教）

・ユダヤ教　：ヤハウェ（ヘブライ語で神の意味）
・キリスト教　：ゴッド（英語で神の意味）
・イスラム教 ：アッラー（アラビア語で神の意味）

 

多くの人が勘違いしがちですが・・・

これら３つの宗教のいう「神」は、同じです。
言い方が違うだけなのです。

 

ちなみにですが・・・

僕は、恥ずかしながら大学生になるまで、

「キリスト＝神」であるという勘違いをしていましたｗｗｗ

 

【ユダヤ教、キリスト教、イスラム教では「神」に対する考え方に違いがある】

下の表を見て下さい。

・ユダヤ教にとっての神＝「創造主であり、人間とは別の存在」

・イスラム教にとっての神＝「絶対に従わないといけない厳格な存在」

・キリスト教にとっての神＝「人間を深く愛し、罪を赦す存在」

これを見るだけでも、ユダヤ教＆イスラム教と、キリスト教との違いは一目瞭然ですよね。

 

さて、ここで「聖書」「メシア・預言者」などの言葉ついて、簡単に説明しておきましょう。

 

 

ここまでは、”超”基礎知識です。

ここからは、各宗教の成立の歴史を見ていきましょう。

この表をより理解するために、
イスラム教徒の立場から「ユダヤ教、キリスト教」を見てみましょう。

こういった複雑な問題は、１つの立場から見ると、
理解がしやすいです。

 

今回の記事では、イスラム教徒の立場をとってみました。

すごくザックリとした説明にはなりますが、
要点は分かってもらえたと思います。

 

 

さて、ここで今までのことをまとめてみましょう。

３宗教（ユダヤ教、キリスト教、イスラム教）の共通項

・「神」＝「天地創造の神」である
・呼び名こそ宗教で違うが、同じ神であるという認識

各経典について

律法の書＝旧約聖書
福音書＝新約聖書

ユダヤ教　＝律法の書
キリスト教＝福音書＞律法の書
イスラム教＝コーラン＞福音書＝律法の書

 

これを、言葉にすると以下のようになります。

 

 

神の解釈について

 

このように、同じ神を祭りながら、この３つの宗教では宗教観に違いがあります。

これらの３つの宗教の歴史、宗教観などを理解した上でないと、
過去に起こった歴史的事件や今中東で起こっている問題などは理解できません。

 

今回の記事、楽しんでいただけたでしょうか？