2.第51回スーパーボウルの見所
今年の第51回スーパーボウルの対戦は、
「ニューイングランド・ペイトリオッツ」 vs 「アトランタ・ファルコンズ」
です。
アメリカ南部の中心都市アトランタが初のNFLタイトルを手にするか?
それとも2000年代のNFL界に”Patriots Dynasty”(ペイトリオッツ王朝)と呼ばれる一時代を築き上げたニューイングランドが5個目のビンス・ロンバルディ・トロフィーをコレクションに加えるか?
の対決です!!
アトランタ・ファルコンズはレギュラーシーズンの1試合平均の得点が33.8点でリーグ1位の攻撃主体のチーム。
一方のニューイングランド・ペイトリオッツは、平均15.6点失点で、鉄壁のディフェンスを誇るチーム。
まさに、『最強の盾』と『最強の矛』の対決です!!
今回の対戦での注目は、何と言っても『QB(クオーターバック』対決です。
QPとは、チームの司令塔です。
【ベテランQB vs 新進気鋭QBの対決】
今年39歳のベテランQBのトム・ブレディ
【トム・ブレディとは?】
彼は、2000年のNFLドラフトでペイトリオッツに入団。
ミシガン大学時代はそれなりの成績を収めたが、「貧層な体格で、細く痩せこけており、機動力とラッシュをかわす能力を欠いていて、強肩でもない。」と評価され、ドラフトでは 6巡目(全体の199番目)で指名されたくらいの、あまり評価が高くない選手でした。
ドラフトされたブレディは「最高に興奮したよ。『これで保険会社のセールスマンにならなくてすむんだ!俺は指名されたよ、ありがとう神様!』と言ったといいます。
しかし、その逆境を跳ね返し、2年目のシーズンにはスーパーボウル進出、そしてスーパーボウル制覇!
スーパーボウル制覇を成し遂げたブレイディは、QBとしてNFL史上最も若いスーパーボウルMVPに輝き、若干24歳でのスーパーボウル制覇は当時のスーパーボウル優勝QB最年少記録を打ち立てました。
その後もスーパーボウル5回出場、3回の優勝というスーパースターです。
まさに、雑草魂から這い上がってきたスーパースターです!
新進気鋭の31歳QB、マット・ライアン
【マット・ライアンとは?】
彼は、2008年のNFLドラフトでファルコンズに入団。
1巡目(全体の3番目)で指名され、ルーキーQBとして開幕戦の先発QBとなりました。そして、チームを4年ぶりのプレーオフに進出させる原動力となりました。
その後、何度もプレーオフに進出しますが、中々スーパーボウルまでには届かず、今年やっとスーパーボウルの舞台にたどり着きました。
しかし、その193cm、98kgという恵まれた体から繰り出させるパスの制度は素晴らしく、走れるQBとして身体能力は抜群!
トム・ブレディとマット・ライアン(オープニングナイトにて)
【注目のトム・ブレディ vs マット・ライアン】
トム・ブレディは、経験豊富でディフェンスの動きを読みながら、瞬時にパスの方向を変えたり、瞬時にプレーを変化させてきます。
マット・ライアンはパスの正確さと見方を上手に使う頭脳プレーは、トム・ブレディには勝らないが決して劣ってはいません。
今の段階でマット・ライアンがトム・ブレディに勝てる要素は、正直あまりありませんが、チームとしての攻撃力はファルコンズが上。
その攻撃力をペイトリオッツが、どう押さえ込むか??
そして各新旧QBが、チームメイトとどの様なプレーを組み合わせていくか?
それは注目ですね。
過去のスーパーボウルの試合結果を見ると、ナンバーワンオフェンス対ナンバーワンディフェンスの対決は、ディフェンスに有利だとのデータがあります。
「盾 vs 矛」の対戦は、過去50回のスーパーボウルで6回実現しましたが、リーグ1位のディフェンスを持つチームが5勝1敗と大きく勝ち越しています。
しかし、ただ、カンファレンス決勝からスーパーボウルまで2週間という間隔が空くので、各チームとも対策を立てる時間が充分になります。
スカウティングで丸裸にされてしまうので、QB以外のメンバーは通常通りの活躍は出来ないと思います。
アトランタ・ファルコンズの攻撃の要である、フリオ・ジョーンズ(ワイドレシーバー)はペイトリオッツの守備陣に抑えられてしまう気がします。
個人的な予想としては、ペイトリオッツが僅差で勝つ。に一票です!
昔アトランタ住民であったのでファルコンズを応援したい気持ちはあるのですが、それ以上に同学年のトム・ブレディに頑張って欲しいというのがでかいですwww
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