TERUです。
アメリカの次期大統領に決定したトランプが、2016年11月13日に放送されたアメリカCBSテレビのニュース番組「60 minutes」のインタビューに出演しました。
そこで
・大統領選挙で敵だったヒラリーに対して
・不法移民について
・トランプ支持者へのマイノリティへの攻撃
・同姓婚について
等々について語りました。
Donald Trump on 60 Minutes : The 10 most Surprising Revelations(日本語タイトル:トランプが60ミニッツで語った10の驚くべき事実)
この記事を読んで僕が驚いたのは、下記2つです。
1.トランプ大統領が語る「同姓婚、同性愛」について
2.トランプ大統領が語る「不法移民」について
1.トランプ大統領が語る「同姓婚、同性愛」について
大統領選挙中、トランプは同姓婚やLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)に関しては何も発言していませんでした。
(というか、多分そのこと自体に興味が無かったのだと思う)
でしたが、彼は共和党内のキリスト教右派の支持を取る為に(=本選で勝つために)ペンス氏を副大統領候補に指名したほどでした。
今回のトランプの発言で共和党内のキリスト教右派は文句を言うでしょう。
トランプは、今回のインタビューで「結婚の平等を支持するか?」という質問に対して、
「最高裁で結論が出て、決着済みなことだ。私はそれ(同性愛は合法)でいいと思う」
と答えています。
英語では「 “It’s irrelevant, because it’s already settled. It’s done. I’m fine with that.”」と言っていて、irrelevantという言葉を使っているので、本当に彼としてはどうでもいいんでしょうね。
【問題はペンス副大統領】
彼は、自分の事を
「まずキリスト教徒、次に保守主義者、最後に共和党員」
と言うほどの強行なキリスト教保守派の人間。
【キリスト教保守派とは?】
キリスト教保守派は、キリスト教右派とも呼ばれます。
彼らは非常に強力な組織票を持っています。
ブッシュ政権が誕生した大統領選挙でも、
アメリカも日本のメディアも
「民主党のケリー氏有利」と報道していました。
しかし、実際はブッシュ氏の圧勝でした。
そしてブッシュ氏に勝利をもたらしたは、彼らキリスト教の保守派団体でした。
彼らの基本的な宗教思想は
・婚前交渉の禁止
・避妊、中絶の禁止
・同性愛の禁止
等の、キリスト教の基本的思想を厳守することです。
【ペンス副大統領とは、どんな人物か?】
インディアナ州知事時代には、「宗教の自由回復法」という法律を通そうとした人間です。
インディアナ州においては、同性婚が合法です。
でも、この法律は、企業が同性愛者への結婚式などのサービス提供を拒否する事も出来るというものでした。
こんな法律を知事として通そうとする人間が時期副大統領です。
そして、こんな人間を副大統領候補にしたトランプ本人が、大統領に決まった瞬間に
「最高裁で結論が出て、決着済みなことだ。私はそれ(同性愛は合法)でいいと思う」
です。。。
僕のアメリカ人の友人は、
「トランプは危険だが多分大統領になれば大人しくなるだろう。問題は副大統領候補のペンスだ!やつは、危険すぎる!!」
と言っていました。
さて、これからこの二人の関係がどうなっていくのやら。。。
2.トランプ大統領が語る「不法移民」について
2つ目は、僕が「トランプ大統領による不法移民政策。レストラン業界への影響は?」で書いた不法移民問題です。
元々の彼の主張は、「不法移民が1200万人はいる。彼らは全員強制帰国だ!」でした。
まぁ、彼が選挙中に発言していたことは選挙で勝つためのパフォーマンス。
大統領になれば、意見はコロコロ変えるだろうとは思っていましたが、案の定でしたね(笑)
今回のインタビューでは、「数百万人を強制送還する公約は実行するのか?」という質問に対して
「犯罪者、犯罪歴のある人々、ギャングのメンバー、麻薬密売人(200~300万人)は国から追放する。素晴らしい人々の扱いは、国境を万全にしてから決定する。彼らは凄くいい人々だ」
と答えています。
僕は、彼が選挙中に発言していたことは、票を取るためのパフォーマンスとして捉えていました。
しかし、彼に実際に票を入れた多くの不満を持つ人達は、そうではありません。
彼らの心は
「自分達の代弁者であり、トランプだけが自分達の苦しみを分かってくれる真の理解者だ」
と考えていたはずです。
まぁ、そもそもこのテレビ番組をそういう人達が見ているか?というの疑問が残りますが。。。
トランプ発言で、今後の注目は「日米安保」です。
17日開催予定の安倍晋三首相とトランプ次期米大統領との会談が見ものですね。
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