TERUです。
3月も終わり、4月が始まりました。
こんな時に観たくなるアニメ映画があります。
それは
「天空の城ラピュタ」
言わずと知れたスタジオジブリの名作。
宮崎駿監督の長編アニメーション作品です。
下に案内しているのは、日本国内版と海岸版です。
海外版は、英語と日本語の両方で観る事が出来るので、
英語の勉強にもオススメですよ!!
【日本国内版】
【海外版】
何故、この時期に「天空の城ラピュタ」を観たくなるかというと、、、
一説では、ラピュタが最後のシーンで宇宙に旅立っていくのは
「今までの時代の終わりと新しい時代への旅立ち」
を暗示しているから。
という話を聞いた事があるからです。
このシーンですね。
昔は、「天空の城ラピュタ」は春休み(3月)に放送していました。
※今は時期は関係ないみたいですが。
3月は卒業のシーズン。
4月は入学、進級、入社のシーズン。
という事で、3月に放送していたみたいなんですね。
ラピュタに限らず、スタジオジブリ作品は
色々と学ぶ事が多いです。
しかも、年齢を重ねて、色々な事を経験し、
学んだ上で見ていくと毎回違う学びを得ることが出来ます。
そこで、僕が
・”今”感じる「天空の城ラピュタ」から学んだこと。
・宮崎駿監督からのメッセージ
を考察してみました。
【目次】
1.バルスが意味するもの
2.宮崎駿監督からのメッセージ
1.バルスが意味するもの
「天空の城ラピュタ」の中で一番有名な言葉は
「バルス」
ですね。
1.バルスが意味するもの
滅びの呪文として出てくる「バルス」の語源には様々な説があります。
その数ある説の中でも、一番有名なものは
「バルス」の語源は、トルコ語の「barış(バルシュ)」である
というものです。
トルコ語の「barış(バルシュ)」は、『平和』を意味します。
僕はラピュタの中で使われるバルスを
「平和を取り戻すための破壊」
と考えています。
もしかしたら、宮崎駿監督も
そのように考えたのではないでしょうか?
2.宮崎駿監督からのメッセージ
天空の城ラピュタは、戦後30年を過ぎた1986年に公開されました。
【ラピュタ公開当時の世界】
世界は、冷戦の影響により、各地で内戦や紛争が続いていた時代。
日本は、バブル期に突入し景気、株価、地価は上昇。
世界中のビルや土地を買い漁り、日本人の生活は大きく変化し始めた時代。
宮崎駿監督は、そんな時代だからこそ、
「浮かれている日本人」へのメッセージとして
『天空の城ラピュタ』を作ったのではないでしょうか?
【何故ラピュタ人は、地上に降り戻ってこなかったのか?】
高度な文明を持っていたラピュタ人は、
ラピュタの雷、ロボット兵器を使って地上を支配していました
しかし、ラピュタ人はラピュタを捨て地上に降ります。
そして、長い間土と共に生きてきました。
ラピュタ人が、何故ラピュタに戻らなかったのか?
それは、こう言われています。
「正体不明の疫病が蔓延し、地上へと降りた。
その後、病が消えたものの、ラピュタ人がラピュタに戻らなかった。
それは、『地上の大自然が「億万の宝物にも勝るもの」だったから』である」
しかし、ラピュタの存在を知った人間によって
昔の力を呼び起こされます。
そして
「人間は土と共に生きないといけない」
というメッセージと共に、滅びの呪文「バルス」で滅ぼされます。
その高度の文明を破壊されたラピュタは、
新たなる世界へ飛び立っていきます。
【ムスカを通じて伝えたかった、人間の欲深さ】
作品後半で、登場人物のムスカはこのように言っています。
「ラピュタは亡びぬ、何度でもよみがえるさ。ラピュタの力こそ人類の夢だからだ」
まさに、その通りだと思います。
2017年現代、様々な技術革新が起こっています。
先日、僕がワシントンDCで見かけた配達ロボットも、その一例でしょう。
これに関しては、
こちらの記事(食の未来の姿!配達ロボットが街を闊歩する時代の幕開け!)
に書いてあります。
ロボット技術やAI技術は、益々目覚ましい発展を遂げていきます。
そうなれば、人類はますますラピュタの文明に近づいていきます。
そのトップを走るのは、アメリカです。
別記事でも案内しましたが、アメリカを語る上で、
また理解する上で欠かせないのが
『フロンティア精神』
です。
※(アメリカ合衆国を、歴史的、地政学的に3つのキーワードで学ぶ)
【アメリカのフロンティアの歴史】
ここで、今世界の覇権を握っている
アメリカのフロンティアの歴史を遡ってみましょう。
<1.アメリカフのロンティアの歴史>
19世紀までは、西部開拓というフロンティア
(象徴するものは、大陸横断鉄道、ゴールドラッシュ)
<2.アメリカのフロンティアの歴史>
20世紀に入ってからは、自動車というフロンティア
(象徴するものはT型フォード)
<3.アメリカのフロンティアの歴史>
第一次世界大戦が終わった時点で、
アメリカGDPがヨーロッパ全体のGDPを抜き、
技術革新というフロンティア
(主にインターネットを中心とした軍需産業)
<4.アメリカのフロンティアの歴史>
第二次世界大戦が終結すると、
次のフロンティアが求められ、
それを実現したのがJ・F・ケネディ。
彼は「ニュー・フロンティア・スピリッツ」を掲げ、
宇宙技術というフロンティアを国民に見せました。
(これは、実際にはロシア(共産主義)の拡大を防ぐフロンティアであったと言われています)
3~4の流れを見ると分かりますが、
戦争と言う名の下に、インターネット、宇宙技術が文明を牽引していきました。
アメリカは、これらのフロンティアの時代を経て、
今は人工知能というフロンティアという時代に突入しています。
ラピュタの作中に出てくるような武器を搭載したロボット兵器も、
そう遠くない未来の戦争の現場に出現するかもしれません。。。
望む、望まないを別にして、人類は「ラピュタ文明」に近づいていっているのです。
【ラピュタに込められた宮崎駿監督からのメッセージとは?】
作品が作られた1986年の日本は、
人々がバブルに浮かれ、戦争を忘れかけていました。
そんな日本人達への宮崎駿監督は
警告メッセージを伝えたくて「天空の城ラピュタ」
を作成したのではないでしょうか。
世界唯一の核被爆国である日本。
核を根絶する事は不可能です。
それは何故かと言うと
「技術革新&文明は、時代を戻る事ができないから」
です。
一度技術革新が起こってしまえば、それは決して後戻りする事はありません。
だからこそ、戦争、紛争、環境破壊が続く現代にこそ
「バルス(平和を取り戻すための破壊)」
が必要なのです。
その破壊とは、
「人間本来の姿を取り戻すべきだ!」
という事だと思っています。
しかし技術革新が進んでいく中で、
人間はその現実とも向かい合い共存していかなくてはならない。
その結果、人類は文明を捨て、
本来の人間らしい姿に戻る時代が来るかもしれない。
そういったメッセージを、ラピュタを通じて
宮崎駿監督は伝えたかったのかも知れませんね。
ラピュタに限らず、スタジオジブリの作品は、
観る度に色々な事を学ぶ事が出来ます。
僕は、ラピュタという作品を通じて
・ラピュタと人類の歴史
・ラピュタと人類の未来
・日本人はどう生きるべきか?
を考えさせられます。
人によって、どう感じるかは千差万別です。
ひとつの作品から色々な事を学ぶのも、
面白いのではないでしょうか?
ラピュタ関連記事(一覧)
・天空の城ラピュタに出てくる「ロボット兵」から学べる未来とは?
・ラピュタ人とネイティブアメリカンの共通点から学んだ「日本人の未来」
こちらの記事が、何かの参考になれば幸いです。
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