TERUです。
前回、マンハッタンに行った時に行きたくて行けなかった「いきなり!ステーキ」
2017年2月23日に、ニューヨーク イーストビレッジにオープンしました。
ニューヨーク店では、いきなりステーキのスタイルを「J-STEAK(ジェイ・ステーキ)」と名付け、アメリカの新たな食文化に挑戦しています!!
(いきなり!ステーキのニューヨーク店)
日本で大人気の「いきなり!ステーキ」のアメリカでの戦略を分析してみました!!
【目次】
1.「いきなり!ステーキ」のアメリカ戦略とは?
2.お客さんを巻き込んだ「食べたお肉のkg数」のランキング
3.お客さんを巻き込んだ「肉マイレージカード」
4.まとめ
1.「いきなり!ステーキ」のアメリカ戦略とは?
いきなり!ステーキは、ペッパーフードサービスが展開するステーキ屋です。
短い待ち時間で手軽にステーキが食べられる店として人気です。
そんな「いきなり!ステーキ」のアメリカでの戦略を、MBAホルダーらしく分析してみました。
【「いきなり!ステーキ」の強み(strength)】
1.本格的なステーキを手軽に食べられる(圧倒的な安さ)
・厚切りビッグサイズの炭火焼きステーキ
・リーズナブルな価格で大きなステーキ肉を食べられる
・上質な肉を安く食べられる
2.待ち時間が短い
・肉をカットし、焼いて提供するまでに5分程度
・手早くボリュームのある肉料理が食べられる
【「いきなり!ステーキ」の弱み(weakness)】
1.アメリカでの認知度の低さ
・和牛は有名だが、「ステーキ=海外」というイメージが専攻している
・アメリカでは、刺しの入った肉よりも「赤身」の肉がメイン
2.競合の圧倒的な多さ(客の選択肢の多さ)
・ニューヨークでのステーキ屋、ステーキを扱うレストランなどの多さ
※「マンハッタンと言えばステーキ!!」という位、ステーキ屋が立ち並びます
【「いきなり!ステーキ」の機会(opportunity)】
1.ニューヨーカーは「ダイエット」と「食」の両方に敏感
・『立ってステーキを食べるのは、立っている分だけカロリーを燃やしているからヘルシー』という新しいイメージを植えつける事が可能
・忙しいニューヨーカーは、美味しくて「早く」食べる事が出来る料理を望んでいる
2.新しい「立ち食い」文化を提案出来ている
・今までに無い「立ち食い文化」が、ニューヨークの食文化一つになる可能性
・ニューヨーカーたちは揺れる地下鉄の中でピザやサラダボール、チャイニーズのスープまでをも立ち食いする人々がいる
・ナイフとフォークを使い、じっとして食べる「立ち食い」は、ニューヨーカーにとっては行儀がいい料理という認識
【「いきなり!ステーキ」の顧客ターゲット】
・高級肉を食べたい、でも時間はない方。
・手軽にステーキを食べたい方。
2.お客さんを巻き込んだ「食べたお肉のkg数」のランキング
「いきなり!ステーキ」では、「食べたお肉のkg数ランキング」を発表しています。
「そんなランキングやっても意味ないんじゃないか?」
これが、普通の考えです(笑)
普通の人は、お肉をそんなに毎日食べるなんてありえないですよね。
フードファイター、高校生、大学生の体育会系の人間は別にして、
普通の人は、そんなに大量にステーキは食べません(笑)
月間ランキングのトップクラスになると
なんと、『月に食べる量=20~30kg』
「自分が今月どれだけ食べているか?」
は毎日更新され、スマホで確認することができるようです。
これをランキング形式にして、店側はお客さん同士を競争させています。
つまり、自分がランキング一位だとして
「2位の○○さんが迫ってきてるので、
いつもなら1.25kgがベストですが、1.5kg食べます!」
となります(笑)
もし、こういったランキングがなかったら、上位ランカー達は、その余計な(?)分のステーキを食べるでしょうか?
立ち食いといえど、ステーキですからそれなりの値段はしています。。。
でも、ランキングの上位者は、1日で7000円とかを平気で使っているようですよ!!
このようにして、
お客の囲い込みを「食べた肉の量」というネタを使って行っています。
【「いきなり!ステーキ」の日本での値段】
・ヒレステーキ(200gから注文可能):200gで1,800円
・リブステーキ(200gから注文可能):200gで1,600円
・黒毛和牛サーロインステーキ(200gから注文可能)200gで3,000円
【「いきなり!ステーキ」のマンハッタンでの値段】
・フィレステーキ(200gから注文可能):200gで22ドル(約2400円)
・リブステーキ(300gから注文可能):300gで27ドル(約3000円)
・サーロインステーキ(200gから注文可能)200gで16ドル(約1700円)
値段は、こちらのページに記載されています。
『ランチはお得!』という声が、実際にニューヨーク店舗に行ったアメリカ人のSNSに載っていました!
こちらのランチスペシャルは300gで20ドル(約2100円)
※サイドでお米は2ドル
【「いきなり!ステーキ」の世界ランキングも登場】
ニューヨーク店も合わせた世界ランキングの表示も追加されるそうです(笑)
アメリカに来てビックリした事。
それは、ステーキの量。
アメリカでは、普通に500gのステーキとか出てきます。
そして、それをペロッと平らげてしまいます!!
これは、世界ランキングから日本人の名前は消えてしまいそうですね(笑)
こちらは、「いきなり!ステーキ」のマンハッタン店のステーキです。
3.お客さんを巻き込んだ「肉マイレージカード」
「肉マイレージカード」とは?
ステーキを食べた分量が「マイル」として加算され、食べた量がデータとして蓄積されていくカードです。
【肉マイレージカードの発行枚数】
発行は、108円と有料でありながら、発行枚数は20万枚
【肉マイレージカードの種類】
累計3kgで「ゴールドカード」
累計20kgで「プラチナカード」
累計100kgで「ダイヤモンドカード」
【肉マイレージカードの機能】
マネーチャージ機能を搭載。
※ニューヨーク肉マイレージカードには、プリペイド機能はないそうです。
4.まとめ
「いきなり!ステーキ」は、上質なステーキを安く提供するだけでなく、肉マイレージカードに食べた量をデータとして蓄積し、食べた量を競争する楽しさを提供することで、ファンを囲い込む作戦に出ています。
このゲーム感覚で食を楽しむ手法は、アメリカでは大いにウケルと思います!!
味に関しては、まだ食べていないので何とも言えません。。。
ですので、次回マンハッタンに行った時に、レポートしてみたいと思います!!!
【「いきなり!ステーキ」マンハッタン店舗の住所と営業時間】
住所:90 E 10th St, New York, NY 10003
営業時間(毎日):11:00AM – 11:00PM