TERUです。
サラダクラブという会社を御存知でしょうか?
僕は、日本に住んでいた頃に、この「サラダクラブ」の商品(カット野菜)のお世話になっていました。
またサラダクラブの工場にも何度か行ったことがあります。
スーパーに行って野菜を買って、家に帰ってきて、水洗いしてカットしてお皿に盛る。
この作業はやらないといけないけど、面倒なものです。
パッケージ野菜を購入しない人の大きな理由は
・割高だから
・不経済だから
・不衛生に感じるから
です。
しかし、サラダクラブのカット野菜は、工場での衛生管理だけでなく、原料も厳選されていて安心でした。
(これは工場見学をすれば理解できます)
また、実際に野菜を買うと、
・カットしたり(歩留まりが悪くなります)
・水洗いしたり(水道水が綺麗とは限りませんし、水道代金もかかります)
する事も考慮に入れないといけませんね。
そんな、就活生も必見の「これから伸びる会社」であり、カット野菜市場の牽引するサラダクラブについてまとめてみました。
【目次】
1.サラダクラブとはどんな会社か?
2.パッケージサラダの特徴
3.原料について
4.消費者目線の売り場作り、パッケージ作りとは?
5.世の中の時流にのる戦略
6.まとめ
1.サラダクラブとはどんな会社か?
こちらのグラフを見てください↓↓↓
見事なまでの右肩上がりの売り上げ推移!
創業初年(1999年11月期)に6100万円だった売上高は、直近の2015年11月期では247億円に達しています。
サラダクラブは、キユーピーが51%、三菱商事が49%の株式をそれぞれ持っていて、両社の戦略的な提携から生まれた会社です。
サラダクラブを発足させた一番大きな理由は、アメリカの市場でした。
「1980年代からアメリカでパッケージサラダがブームになっていました。そして、この流れは日本でも売れるだろう、それなら売ろうと考えた事」
という考えからスタートしています。
2.パッケージサラダの特徴
【特徴①:パッケージサラダの特徴】
・封を切ったら洗わずにそのまま食べられる。
・価格が一定。(原料の価格が高騰しようが暴落しようが、この値段は変動しない)
・年間を通した旬の野菜の安定供給も特徴。
【特徴②:安定供給できる】
2016年に日本を直撃した台風は、野菜の高騰を招いています。。。
そして、天候不順のため契約農家などからの出荷が細りました。
しかしサラダクラブはスーパー側に約束していた納入量を確保するために、価格の高い野菜を買い付けました。
それを「定価」で売らなければならず、売上高は急伸しても利益的には大変のようですが、「お客様が喜んでくれる姿が会社の喜び」というスタンスで、商品を提供し続けました!
3.原料について
サラダクラブが野菜原料に徹底していることが3つあります。
【1.徹底した産地リレー】
全国の農協や 農業法人と直接契約を結び、安定供給のために、春夏秋冬で産地を切り替える「産地リレー」の体制も整えた。
【2.徹底した鮮度管理】
鮮度を保つために、収穫した野菜は保冷庫に入れて、工場まで保冷トラックで運んでもらう。
【3.徹底した工場での処理】
工場に運ばれた野菜は、低温に保たれた生産ラインで、
(1)食用に適さない部分を除去し、
(2)食べやすい大きさにカットし、
(3)冷水洗浄し、
(4)遠 心分離機で水分を取り、
(5)袋やトレーに詰める。
という徹底した5段階で加工される。
以上の3つです。
4.消費者目線の売り場作りとパッケージ作り
【消費者目線の売り場作り】
アメリカもそうですが、日本のスーパーマーケットの野菜売り場は、季節ごとだけでなく、天候に大きく左右されます。
生野菜は、入荷予定の野菜が入らなかったりする事がよくあるので、いつも同じ棚に同じ野菜が置いてあるわけではありませんよね。
そこで、サラダクラブでは、買い物客目線にたった戦略を作りました。
(サラダクラブ商品の売り場提案)
その戦略とは、
『買い物客が探しやすいように、パッケージサラダをいつも同じ棚に固定的に置くこと』
でした。
スーパーの野菜担当者にに依頼するだけではなく、営業担当者がスーパーに出向き、スーパー側と一緒になって陳列状況を管理する体制を作り上げたのです。
これは、本当に大変な事です。
スーパーの野菜売り場担当者からすれば、「野菜はいつも同じものが入荷しない。だから、それに合わせて陳列を変えればいい」というのが、今までの暗黙のルールであり、それが当たり前だったのです!!
その常識を、サラダクラブの営業担当者はいい意味で壊して回ったのです。
最初は、納得してもらうまでに時間がかかったと思います。
そもそも、日本の野菜売り場で「パック詰めされたカット野菜なんて売れない」という偏見もあった中で、一つ一つSKUを増やしていったのです。その結果が、記事の一番最初に示した売り上げグラフです。
【消費者目線のパッケージ表示】
パッケージの表示にも工夫が見られます。
『原料となる野菜の98%は国産。最初は「国産」とだけ表示していたが、2006年6月からは産地表示を都道府県に切り替えた。輸入素材があれば、その国を記す』
という徹底ぶり。
(2016年11月16日発売10品目のサラダ:期間限定)
5.世の中の時流に乗る戦略
1人で住む「単独世帯」や「夫婦共働き世帯」が右肩上がりで増加しています。
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、「単独世帯」の数は
1999年(サラダクラブ設立時)は、1058万5000世帯
2014 年には1366万2000世帯に増加してます。
総務省の労働力調査によると、「夫婦共働き世帯」の数は
1999年の929万世帯
2014年には1077万世帯に増加しています。
創業当初は
「アメリカでパッケージサラダがブームになったから、この食ブームは日本にも来る」
と見込んでのスタートだったとのことですが、ここまでとはキユーピー本体自体も予想だにしていなかったと思います!
【サラダクラブのマーケットシェアは25%】
アメリカで始まったパッケージサラダのブームを、サラダクラブが日本では牽引してきました。
そして、パッケージサラダが普及するにしたがって、参入企業も日本国内で増えてきているようです。
セブン・イレブンやローソンなどの大手コンビニも、PB(プライベートブランド)商品のパッケージサラダを販売開始しました。
2015年には、日本国内パッケージサラダの市場は1,236億円に成長しています!!
そんな中、サラダクラブの全国シェアは約25%で国内最大手。
1999年の創業当時は、東京都府中市の中河原工場だけでパッケージサラダを作っていました。
2000年には茨城県五霞町と、兵庫県伊丹市に工場を設立。
その後も、直営工場を建てたり、委託生産拠点を整備したりして、全国展開を図っていっています。
現在、直営工場6、委託生産拠点11があり、北海道から沖縄までカバー。
全国17拠点で1日に70万個から75万個のパッケージサラダを製造・出荷しているようです。
6.まとめ
今後の少子高齢化が進む日本において、
・安心
・安全
・個食化
の食の提供は不可避となって行きます。
よく、人間に必要なものは「衣食住」と言われますよね。
その中で、人間が生きていく上で必ず必要な要素は「食」です。
そして、野菜は栄養面から見ても、今後さらに注目されていく事でしょう!!
サラダクラブという会社名は、聞きなれない会社かもしれません。
しかし、キユーピーグループの一角を担う会社として、その役割は凄く大きいです。
就職活動を行っている学生さんも、注目して欲しい会社です!!!
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