未来予想図~アメリカに10年住んで見えた「日本人に求められるもの」

TERUです。

未来予想図~アメリカに10年住んで見えた「日本人に求められるもの」

 

アメリカに10年間住んでいると、
様々な国、バックグラウンドの人達と
日頃から接する機会が多いです。

それは、つまり「自分が日本人である事」を
自覚するチャンスが多い。
という事も意味します。

特に、僕ら日本人の“とある感覚”は、
世界から見ると、不思議でしょうがないようです。

それは、【宗教観】です。

例えば・・・。
結婚式は教会で挙げて、
子供が生まれると神社に行って、
お葬式はお寺でやる。
という事が珍しくありません。

また、
12月末にクリスマスを祝い、
1月初旬に神社に行く。

バレンタインも祝うし、
お墓参りもする、
お宮参りもする。

これは、よ~く考えると凄い事です。

 

大学院留学中に、昔日本に住んでいたという
アメリカ人と「日本人の宗教観」に関して
議論を交わした事があります。
その時は、上手に伝えられませんでした。。

こういった日本を見て、
「日本人は節操が無い」
「日本は宗教が無い国だ」
という人にも会ってきました。

そういった見方は間違っていませんし、
僕自身も、ずっとそう思ってきました。

でも・・・。
渡米して10年経って、
・日本という国
・日本人
というものに興味を持ち出してから、

ちょっと違う見方もあるのかな~と
思うようになりました。

 

今回は、僕が今まで学んだ
・日本という国
・日本人
をベースに、

アメリカに10年住んで見えた「日本人に求められるもの」

について、考えてみました。

さて、まず僕なりの答えを
先に言ってしまいますね。

それは
「日本人である事を自覚する意識」
です。

 

これでは、何の事か分からないと思います(笑)

そこで、、、
突然ですが質問です!

外国の方から見て、
『魅力的な日本人』って、
どんな人だと思いますか?
・英語がペラペラな人でしょうか?
・外国の文化に詳しい人でしょうか?

答えはNOだと思います。

また、
・髪の毛を金髪にして
・カラーコンタクト入れて
・完璧な発音で英語を話し
・整形手術して、
見た目も100%日本人と
分からなくなったとします。

そんな日本人って、彼ら(外国の方)
から見て、魅力的でしょうか?

上に挙げた例は、
「相手の色に染まる」
という事です。

色に染まっていけばいくほど、
外国の方にとっては、
「どこでも見かける人間」
になってしまいます。

つまり、、、
「元々特別なものを持っている」のに
「普通に成り下がる」という事です。

 

かとって、上に挙げた「英語」を
否定しているわけではりませんよ^^

英語をマスターする事は、
絶対ではないけど、大事だと思います。

翻訳ソフトのレベルも年々上がっていますし
10年後には「翻訳コンニャク」までは
いかないまでも、それなりの物が
出来上がっていると思います。

ただ、それ「英語だけ」を追い求めて、
結果、日本人ではない他の国の人間に
なろうとすることは、意味が無いと思います。

どう頑張ったって、僕らは日本人ですからね(笑)

 

~~~~~~~~~~~~~~
さて、ここで本題に戻しましょう。

アメリカに10年住んで見えた「日本人に求められるもの」
に対する、僕なりの答えは

「日本人である事を自覚する意識」
と言いました。

これは、今後グローバル化が進めば進むほどに明確に現れてくると思います。

では、その為にはどんな準備を、勉強をすればいいのでしょうか?

 

勿論、答えは1つではありません。
ですが、少なくとも
『日本人の根本の道理やルーツ』
を探る事はオススメです。

その直接の力になるには
日本最古の古典「古事記」
かなと。

 

古事記の解説本などは、色々と出版されているので、
とりあえず本屋で手にとってパラパラっと見てみて下さい。

今まで読んだ事ない人は
最初は、「訳わかんない・・・」
と思うはずです(笑)

古事記って、正直読みづらいです。

なので、古事記を通じて何を学べるのか?
を僕の意見を述べたいと思います。
(僕は、専門家ではないので、もしかしたら間違っている部分もあるかも知れません。その時は是非教えて下さい^^)

 

特に、今回は

ユダヤ、キリスト、イスラム教

日本古来の神道

の違いについてフォーカスして
お話したいと思います。

この違いを理解する事で、
日本と他国の根本的な違いの根源を
理解する事が出来ます。

 

【その①:Godと神様は全く別物】

ユダヤ、キリスト、イスラム教での「God」
八百万の神に代表される「神様」

これは、全く別の存在です。
これを理解するために、
世界の創造を考えてみましょう。

 

【ユダヤ、キリスト、イスラム教】
世界はGodが作った
【古事記】
世界は、元からそこにあった
そこに、神様が出現した。

 

つまり、Godは創造主・絶対者であり、
日本の神様はそうでないのです。

古事記を読むと分かりますが、
日本の神様というのは、
全知全能の何でも出来る神様
では“ない”のです。

かなり人間くさいし、
癇癪も起こすし、嫉妬もする。

ある意味、いい加減で、ゆくるて、
楽しい事が好きというのが
日本の神様の特徴とも言えるのかなと。

 

 

 

【その②:始まりと終わり】

次は「始まりと終わり」の考え方の違いです。

 

【ユダヤ、キリスト、イスラム教】
世界をGodが作った。

始まりがある=終わりがある
【古事記】
世界は、元からそこにあった

始まりが無い=終わりもない

 

この考え方は「いのち」に関しても
考え方の違いを生みます。

 

【一神教の信仰の「いのち」】

イスラエルやアラブのような
砂漠の気候風土では、目の前にある
砂漠には「いのち」が見当たりません。

つまり、自然に身を任せると自分自身が
滅ぶかもしれません。
そこで、この存在世界の外に
「永遠のいのち」を発想した。
という見方があります。

一方、、

【日本古来の神道の「いのち」】

古来より、日本には豊かな自然が溢れ、
その自然の中がもつ「いのち」は
自分達と同じ「いのち」である
という考え方が生まれた。

という見方があります。

つまり、本来1つの「いのち」が
同時に八百万という「いのち」である。
という考え方です。

 

これは余談ですが、、、
日本では明治時代以前は、
「God」と「神様」は区別されていたようです。

1549年(いごよく広まるキリスト教)に
日本にキリスト教が伝来したときには、
「天主」と呼ばれていたようです。

 

【その③:日本人の不思議が理解できる】

・いただきます
・もったいない
・お天道様が見ているよ

これらの言葉を今までの人生で
一度でも耳にした
一度でも口にした
事があると思います。

その根源にあるのは
「全ての「いのち」は繋がっていている」
です。

つまり、どういう事かと言うと。

この世に存在する全てのものに
「いのち」があり、それは自分の
「いのち」と繋がっている。
という事なのかなと。

 

【いただきます】の意味とは?

その「いのち」を頂いているからこそ
『いただきます』
という気持ちが生まれる。

【もったいない】の意味とは?

その「いのち」の尊さを分かっているからこそ
『もったいない(=恐れ多い)』
という気持ちが生まれる。

のだと、僕は思っています。

 

【お天道様はみているよ】の意味とは?

最後の「お天道様はみているよ」
というのは、子供の頃に言われた
事がある人もいるかも知れません。

僕は、悪い事をしたときに
両親から、よくこの言葉を
言われました。。。

以前、縄文時代の遺跡の調査結果から、
古代の日本人の「死」に関する考え方が見えたことが
あるそうです。

その集落では、お墓が集落の中心に
あったそうです。

そこから読み取れる事は、
「たとえ肉体は滅んでも、
その本体の魂は死することなく
永遠に行き続け、子孫の幸せを
見守っている」
ということだと僕は認識しています。

これは、以前の記事で書いた「君が代」のテーマにも
関連しているとは思いませんか?

僕は、君が代のテーマを
「『子孫繁栄を願う』」
と書きました。
※記事(「君が代」の歌詞の本当の意味とは?歌詞の歴史と真実を紐解く

話が脱線してしまいました・・(笑)

 

つまり、お天道様も同じ「いのち」であり
その「いのち」は先祖でもある

という考え方から
「お天道様はみているよ」
という言葉が生まれたのでは
ないでしょうか?

 

先ほどの「いただきます」に関して
僕の体験談があります。

アメリカの大学院留学中のこと。
食堂で僕が食事をする時に
「いただきます」
と言って手を合わせていた時に

周りのカトリック信者の友人から
「君もお祈りをするのかい?」
と言われたことがあります。

 

彼らのお祈りの理由を、その時に聞いて、
僕の祈りの説明をしました。

ただ、その時は単に「いのち(命)を頂きます」
という気持ちなんだと下手な英語で伝えましたが
彼は、理解はしてくれませんでした。

 

今であれば、宗教の話も含めて
色々と話が出来ると思います。

 

ここで、誤解して欲しくないので
お伝えしておきますが・・・

日本が素晴らしくって、他の国が
ダメって言う話では無いという事です。

どこかの民族が優れていることは
ないですよね。

もし僕がイギリスに生まれたら、
いかにイギリスが素晴らしいか。

もし僕がブラジルに生まれたら、
いかにブラジルが素晴らしいか。
を考えますから(笑)

 

まとめ

今回の記事のテーマでもある

アメリカに10年住んで見えた「日本人に求められるもの」
に対する、僕の答えである

「日本人である事を自覚する意識」
は、

『時代の流れに乗り、舵取りをするコツ』

だと僕は思っています。

 

今は、「グローバル時代だから英語をマスターすべき!」という
意見が主流な気がします。

英語は武器である事は、間違いないです。

 

でも、そんな時代だからこそ、
“逆の発想”をして欲しいと思います。

『他の人がやっている=相対的に価値が下がる』

という事を常に頭に置いて行動して欲しいです。

 

今回は、かなり気合が入ってしまったので、
長くなってしまいました。

2018年以降は、どんな時代になると思いますか?

もし何か思う事があれば、コッソリ教えて下さい。

 

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