もう今年も12月31日!
大晦日です!
日本人としては、先週のクリスマスよりも正月の方が思い入れがあるのですが、アメリカに居ると(ニューヨークやLAでは違うのでしょうが)、日本風の正月感を味わうことが出来ません。。。
・除夜の鐘
・鏡餅
・門松
等々。。。
※ちなみに、門松に関しては、こちらの記事でも以前書きました!!
でも、そんな中でも正月気分というか年越しを感じる事が出来るものがあります。
それは、「年末に食べる超定番の『年越しそば』!」
Woman Insight編集部が男女318人に調査したところ、年越し蕎麦を
・「ほぼ毎年食べる」人は74%
・「たまに食べる」人が12%
という結果だったそうです。
つまり、9割弱の人が年越し蕎麦を食べているという結果。
※ちなみに「うどんを食べる」派は8%居たらしいですwww
「年越しそば」という文化は、日本人の年末年始ライフには欠かせないものです。
しかし、いざ「なぜ年越しそばを食べるか知っていますか?」と聞いてみると、「知っている」と答えた方は過半数にも満たない40%のみ。
そこで、「何故、年越し蕎麦を食べるのか?」について調べてみました。
【目次】
1.年越しそばを食べる5つの理由
2.蕎麦ブームはアメリカではくるのか?
3.アメリカでグルテンフリー人気な2つの理由
1.年越しそばを食べる5つの理由
年越し蕎麦は、江戸時代中期から定着した食習慣とされています。
古くから続く食習の由来ははっきりしないことが多いですが、年越し蕎麦の由来も、いくつかの説があります。
【年越しそばを食べる理由①】
蕎麦は細く長く伸びることから、縁起がいいという説。寿命を延ばし、家運を伸ばしたいという願いが込められています。こちらが最も有名な説です。
【年越しそばを食べる理由②】
そばは切れやすい、ということから、一年の苦労や厄災をきれいさっぱり切り捨てようと食べる、という説。
【年越しそばを食べる理由③】
元禄時代の書物『本朝食鑑』にも、蕎麦は健康によい食べ物、といった意味のことが記されています。そこから、蕎麦によって体内を清浄にして新年を迎える、という説。
【年越しそばを食べる理由④】
金銀細工師は、飛び散った金銀の粉を集めるときにそば粉を使います。そこから、蕎麦は「金を集める」という縁起で食べるようになった説。
【年越しそばを食べる理由⑤】
鎌倉時代、博多の承天寺にて、年末を越せない町人に「世直しそば」と称してそば餅を振舞うと、その翌年から町人たちに運が向いてきたので、それ以来、大晦日にそばを食べる習慣ができたという説。
これら5つが有名です。
他にも諸説あるようですが、要は「縁起がいい」という事ですね!!
情報提供元:麺類雑学辞典 http://www.nichimen.or.jp/zatsugaku/
(社)一般社団法人日本麺類業団体連合会『そば・うどん百味百題』柴田書店
2.蕎麦ブームはアメリカではくるのか?
今、アメリカでは「ラーメンブーム」が凄いです。
東海岸の流行の街「マンハッタン」では、街をあるけば「ラーメン」の看板を見かけます。
そして
・一風堂
・秀ちゃん
・一蘭
・山頭火
などの日本での有名店も数多く存在します。
しかし、、、
残念ながら、アメリカでは美味しい手打ち蕎麦を食べることは殆ど叶いません。。。
基本某メーカーの冷凍蕎麦か、乾麺の蕎麦しか食べることが出来ません。
(両方とも日本製ではありますが。。)
マンハッタンでは、日本から蕎麦粉を仕入れ、手打ちで作っている蕎麦専門店もあります。
しかし、とても普通に食べに行くことが出来る値段ではありません。。。
今、アメリカでは様々な日本食文化が広がっていますが、今後「年越し蕎麦」がアメリカで広がっていくか?
僕なりの答えは、「正直難しい」です。
その大きな理由の1つは、「グルテンフリー(小麦粉なし)」のブームです。
3.アメリカでグルテンフリー人気な2つの理由
アメリカでは数年前から「グルテンフリー(小麦粉の配合なし)」の食品が増え続けています。
スーパーマーケットに行くと、ほぼ全ての食品棚には「グルテンフリー」のラベルが並んでいます。
こちらは、とある地元のスーパーの棚の一部です。
あらゆる棚に「グルテンフリー(小麦粉の配合なし)」のラベルが貼ってあります。
(シリアルコーナー)
(冷凍食品コーナー)
(お菓子コーナー)
【アメリカでグルテンフリー人気な理由①:ダイエットの意味から】
グルテンとは、小麦、ライ麦、大麦などに含まれるタンパク質の成分です。
元々、海外セレブや有名スポーツ選手がグルテンフリーダイエットを実践していたことをきっかけに一般市民の間に広まりました。
そして、今では通常のダイエットの意味だけでなく、人々の日常生活に深く浸透しています。
【アメリカでグルテンフリー人気な理由②:グルテンアレルギーの意味から】
また、小麦粉アレルギーの人がアメリカには一定数いるというデータもあります。
権威ある医療機関のひとつメイヨークリニックによると、『アメリカでは100人に1人がグルテン(小麦粉)にアレルギー反応を示す』との事です。
また、小麦粉をつなぎで使用しない十割蕎麦でも、蕎麦粉自体へのアレルギー反応を示す人も少しですが居ます。
そういった理由からも「年越し蕎麦」が、SUSHIのようにアメリカで流行ることは、残念ながら難しいですね。。。