柴崎岳を育てた、青森山田高校の強さの秘密とは?

サッカーの高校日本一を争う全国高校サッカー選手権が、7日に準決勝が行われました。

第1試合では、青森山田高校が大阪の東海大仰星高校に勝って7年ぶりの決勝進出を果たしました。
第2試合では、前橋育英が栃木の佐野日大に勝って、2大会ぶりの決勝進出を決めました。

 

決勝は、9日午後2時5分から埼玉スタジアムで青森山田 vs 前橋育英の顔合わせとなった。ともに初優勝を目指し対戦します。

下馬評では、青森山田が優勢と言われています。

 

僕は、サッカーの事はよく分かりませんが、青森山田の事を少し調べてみると、その下馬評にも納得です。
そこで、僕なりに青森山田の黒田剛監督のサッカー哲学を分析してみました。

その中で、クラブW杯決勝でRマドリード相手に2得点と大暴れしたJ1鹿島MF柴崎岳選手の躍進振りにも納得が出来ました!!




 

【目次】
1.高校サッカーチームとJユースの垣根
2.高円宮杯U―18サッカーリーグ・チャンピオンシップとは?
3.高校のサッカーチームが抱える悩みとは?
4.高校サッカーチームの戦略
5.青森山田高校サッカー部の躍進の理由とは?
6.青森山田高校の『サッカー哲学』は世界のスタンダード

 

1.高校サッカーチームとJユースの垣根

青森山田高校は、2016年12月の高円宮杯U―18チャンピオンシップを制し、ユース年代の日本一に!(高円宮杯U―18チャンピオンシップを制した、青森山田高校)

青森山田高校は、2016年12月の高円宮杯U―18チャンピオンシップを制し、ユース年代の日本一になりました。
これは、『実質上の本当のNo1の高校である』という事を意味します。

ところで、、
高校サッカーと言えば、冬の高校選手権が有名ですね。

 

この冬の高校選手権、そして夏のインターハイは、『高体連主催の大会』です
つまり、これらの大会にはクラブチームは参加出来ません。

一方、夏の日本クラブユース選手権、秋のJユースカップは、『日本クラブユース連盟、Jリーグ主催の大会』です。
つまり、これらの大会には高体連チームは参加出来ません。

 

それら、
・高体連に所属する高校サッカーチーム
・日本クラブユース連盟に所属する街クラブとJクラブユース
が勢揃いし、この世代の真の日本一を目指して競い合う試合が、

高円宮杯U―18サッカーリーグ・チャンピオンシップ

です。

 

2.高円宮杯U―18サッカーリーグ・チャンピオンシップとは?

 

高円宮杯U―18サッカーリーグ・チャンピオンシップを説明する前に、こちらのリーグを説明しましょう!

・プリンスリーグ
・プレミアリーグ

 

【プリンスリーグとは?】

高体連とクラブユースの垣根を取っ払った唯一の公式戦。
全国各地で開催される都道府県リーグと、その上位リーグとなるのがプリンスリーグ。

 

【プレミアリーグとは?】

そして最高位のリーグとなる、東西2つのプレミアリーグ。

 

このトップリーグたる東西プレミアリーグの両王者が激突するのが、
『高円宮杯U―18サッカーリーグ・チャンピオンシップ』となります。

 

つまり、この試合は、真のユース年代のナンバーワンを決める試合という事です。

今まで高体連チームとして、ユース年代の日本一の学校になったのは、
2013年の優勝チーム・流通経済大学付属柏高校だけでした。

 

3.高校のサッカーチームが抱える悩みとは?

高校のサッカーチームは、

・Jクラブユースと比べると、その安定感には欠ける

・戦力が安定しないが故に、長くプレミアリーグに居続けること自体がとても難しい

・強豪Jユースと対戦をする時、高体連チームはどうしても守備的な戦いを強いられることが多い

・1、2勝は出来ても、長いリーグ期間中、着実に勝ち点を積み重ねていくことは難しい

・攻撃的なサッカーを志向するチームが、その哲学のままにJユースに挑むと、「玉砕」してしまう

と言われていました。

実際、過去5年間でプレミアリーグからの降格を味わったのは、大半が高体連のチームです。

 

4.高校サッカーチームの戦略

高校サッカーには、プレミアリーグだけでなく、夏のインターハイ、冬の高校選手権があります。
それぞれのリーグ、選手権で高校サッカーチームは戦略を変えなくてはいけません。

それは何故かと言うと、、、

・プレミアリーグは相手が強豪だらけ
・高体連の大会では自分達が格上になることが多い

という相手の問題があるために、戦い方が180度変わってきます。

 

【プレミアリーグでの戦い方】

プレミアリーグでは守る時間が長く、少ない攻撃のチャンスをモノにする戦い方になります。

 

【高体連の大会での戦い方】

高体連の大会では、プレミアリーグとは逆に、守る時間が長く、少ない攻撃のチャンスをモノにする戦い方を相手チームがやってきます。

 

この矛盾に戸惑い、プレミアリーグでは良い成績だった高体連のチームが、高校選手権の予選で早々に姿を消すことも多いです。

 

次ページ → 4.青森山田高校サッカー部の躍進の理由とは?

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください