5.青森山田高校サッカー部の躍進の理由とは?
青森山田高校サッカー部は、
・インターハイ優勝1回
・選手権準優勝1回
・選手権ベスト4を2回
・高円宮杯U―18チャンピオンシップで優勝
という強豪高高です。
そして、クラブW杯決勝でRマドリード相手に2得点と大暴れしたJ1鹿島MF柴崎岳選手の母校でもあります。(J1鹿島MF柴崎岳選手)
青森山田高校サッカー部が、いかにしてプレミアリーグに在籍し続け、6年目でプレミアイースト優勝、チャンピオンシップ制覇に至ったのか?
その理由は、青森山田高校が発信し続ける『サッカー哲学』に答えがあります!!
青森山田高校サッカー部のサッカー哲学は、黒田剛監督が作り上げました。
それは
「ただ『勝てば良い』という単純な考え方はせず、『育成』を見据えたサッカー哲学」
です。
【青森山田高校サッカー部の黒田剛監督】
(青森山田高校サッカー部の黒田剛監督)
「インターハイ、プレミア、選手権。この変化の中でいかに自分達が柔軟性を持って戦えるか。
相手の状況を見て、戦術を変えながら使い分けられるか。
そうすれば選手達の考える力も養えるし、状況に適応出来る選手になる」
「目先の勝利ばかりを求めても選手達は伸びない。
いかに選手達を伸ばし、自分達が主導権を握れるサッカーをしながら、さらに結果も掴めるか。
そこを指導者が考えないといけない」
この青森山田高校サッカー部の黒田剛監督の言葉の中には、様々な重要なキーワードが隠されています。
☆柔軟性を持つ性
☆考える力を持つ
☆状況に適応する
☆自分が主導権を握る
☆さらに結果も掴む
「育成」=「自分で考える & 柔軟性を持つ」は、これからの社会で生きていくうえでのキーワードになります。
6.青森山田高校の『サッカー哲学』は世界のスタンダード
「自分で考える & 柔軟性を持つ」は間違いなく世界のスタンダードです。
それは、海外で様々な国籍、バックグラウンドの人間と普段から接している僕だからこそ肌で感じている事です。
以前のこちらの記事(ウーバー、アマゾンゴーが仕掛ける未来予想図とドラッカーの予見 )で、
『これからの社会は、価値を生み出せる人間だけが生き残っていける時代になっていく』
と書きました。
価値とは何でしょうか?
それは「他との差別化」と「時代を読む力」です。
その為に必要なものは『知識』です。
ただ、知識を闇雲に頭に入れても、それはただの情報に過ぎません!!
その情報を活かす為には、「自分で考える & 柔軟性を持つ」と言うことが不可欠です!!
この青森山田高校のサッカー哲学は、柴崎岳選手の血肉となっていると思います。
それが先日のクラブW杯決勝でRマドリード相手に2得点と大暴れの原動力となったと思います。
もし、青森山田高校が9日の全国高校サッカー決勝で負けたとしても、その敗戦は「負けたということがいつか大きな財産になる」と思います。
※サッカーの全国高校サッカー選手権決勝、青森山田(青森)―前橋育英(群馬)は、青森山田が22度目の出場にして初優勝を飾りました。