TERUです。
この写真を見て、すぐに何かが分かって商品名をいえる人は、昭和を生きた人ですねw
発売から今年で30周年を迎えた、使い切りカメラの代名詞「写ルンです」
※「使い捨て」ではなく、「使い切り」なのもポイントです!
デジタルカメラが無かった時代、一番レフを買うお金は無いけど、思い出を写真で残したかった我々世代は、旅行だけでなく、普段の生活でも「写ルンです」を持ち歩いていましたね。
そして、地元のカメラ屋に「写ルンです」を持っていって、現像が終わるまでの数日をワクワクして待ったものです。
そんな「写ルンです」が、今、女子大生を中心に10代後半~20代の女性達の中でブームとなっているみたいですね!
そのブームの理由と、「写ルンです」の撮り方の5つのポイントをまとめてみました!
【目次】
1.「写ルンです」が再ブームに!!
2.「写ルンです」再ブームのキッカケとは?
3.フィルムカメラの楽しさ
4.プロ写真家が教える「写ルンです」の撮り方5つのポイント
1.「写ルンです」が再ブームに!!
2015年の夏頃から、「写ルンです」の販売本数が伸び始めたそうです。
原宿の富士フイルムの直営店「WONDER PHOTO SHOP」では、2014年まで月20本以下の販売だったものが、その2015年12月以降、月に100本以上になったそうです。
「写ルンです」購入者の多くが「10代後半~20代の女性達」
この世代は、アナログを知らないスマホ世代の若年層です。
スマホやデジカメは、撮ったその場で写真を確認できる楽しさがあります。
その一方、現像できるまで“待つ”ワクワク感や楽しみが味わえるのが「写ルンです」ならではの魅力です!
(フィルムカメラ一般がそうですが)
また、物心付いた時からデジタルカメラの画像に慣れた世代の人にとって、「フィルム独特の色合いや写真の雰囲気」が逆に新鮮に感じるのかも知れませんね。
ちなみに、「写ルンです」と言えば、僕ら世代に『パッ!』と思いつくのは、
「デーモン小暮閣下」
ではないでしょうか(笑)
それは、何故か??
こんなCMが流れていたからです(笑)
↓↓↓↓↓↓↓
そして、富士フィルムのCMで最高傑作といえば、こちらではないでしょうか?
樹木希林さんと、岸本加世子さんのやりとりが最高です(笑)
2.「写ルンです」再ブームのキッカケとは?
ここ数年の「写ルンです」再ブームのキッカケとなったのは、InstagramなどのSNSです。
AKB48の横山由依さんや、女優の臼田あさみさん、モデルの前田エマさんなどの著名人が「写ルンです」の写真をInstagramにアップ。
それを真似した10 ~20代の女性達が「写ルンです」の写真をSNSに投稿し始めて、一気に広がりました!!
ちなみに、Instagramで「#写ルンです」を検索すると、15万件以上の投稿があるそうです!!
販売元の富士フイルムも、「これは好機!!」と捉えて、若者を狙ったマーケティングを仕掛けました。
例1)「BEAMS」「SLY」「おそ松さん」「ロフト」など、その世代に人気のブランドなどとコラボした商品を発売。
例2)人気イラストレーターのChocomooさんらがデザインした着せ替えカバーも発売。
3.フィルムカメラの楽しさ
僕はフィルム世代でもあり、デジカメ世代でもあります。
どちらが優れているというのは、カメラ素人の僕には細かいところまでは分かりません。
そこで、ちょっと「写ルンです」と「スマートフォン」で撮った写真の比較をして見ましょう。
「写ルンです」で撮った写真
空のなんともいえない青と雲のやわらかな階調がありつつも、建物の硬さや光の反射、海面の調子が絶妙に表現され、夏の太陽の光を感じさせる一枚に。
スマートフォンで撮った写真
空の青さや雲の調子など撮影時に見た風景と近く生っぽさのある写真になった。ここから自分の好みにアプリ等で仕上げる楽しみが期待できる一枚に。
※それぞれの写真、コメントは、富士フィルムの「写ルンです」のページから抜粋しました。
【「写ルンです」を使用した10~20代の女性達の声】
「iPhoneで撮ってすぐアップする写真は、1日の報告ばっかり。思い出に残らないんです。でも、『写ルンです』は現像するのが1ヶ月後とか。こんなこともあったなあみたいに、日記を読み返している気分になれる」
「目新しい気がしたんです。無限にパシャパシャ撮れないワクワク感とか、現像を待っている間の感覚とかも新鮮。フィルターかけなくてもいい感じになるし」
「やっぱり、27枚しか撮れないっていうのが良いですね。一枚一枚、大事にできるから。それに、フィルターをかけなくてもいい感じになるのが好き」
「連写もできないし、ノイズも入る。暗いところではうまく撮れない。フラッシュを焚くと人が浮かび上がる。そういうノスタルジーな雰囲気が、エモいです」
※emotional(エモーショナル)から来ている主に音楽で使われる言葉で、哀愁のある・切なげな、あるいは情緒あるといった意味です
「やっぱり雰囲気かな。iPhoneの写真って綺麗になりすぎて、つまらないんですよね(笑)」
4.プロ写真家が教える「写ルンです」の撮り方5つのポイント
「写ルンです」を使用した作品も制作している、写真家のこばやしかをるさんが
『写ルンですの撮影を楽しむポイント』
を解説しています。
『写ルンです』がデジカメやスマホとは違うのは、フィルム写真独特のザラッとした仕上がり。
そして、独自のプラスチックレンズによって、写真の四隅が暗くなるなど予測不能な特殊効果が出現します。
それらを醍醐味として味わえる人なら、“写ルンです”を楽しめると思いますよ
こちらのページには、「写ルンです」を使った写真が掲載されています。
【「写ルンです」の基本的な操作方法】
(各パーツの説明)
(使い方)
左上:『写ルンです』を袋から出します。
右上:シャッターをしっかり巻きます。
左下:フラッシュが必要か確認します。
右下:シャッターボタンを押して撮影。
【「写ルンです」の撮り方5つのポイント】
「写ルンです」撮り方ポイント① 人と話しているぐらいの距離がベスト
本来はスナップ写真用のカメラなので、人やものを撮る時には約1~3mの距離がベスト。
ちょうど誰かと向かい合って話しているぐらいの距離です。
それより遠くの風景を撮る時は、フラッシュが必要ないほど晴れた日なら綺麗に写ります
「写ルンです」撮り方ポイント② 撮る時は両手を添える
デジカメやスマホでは当たり前の手振れ補正機能はついていません。
なので同じような感覚で撮っていると、できあがりを見てがっかりしてしまいます。
立ち上げ時間がない分、機動性に優れたカメラなので、
写真におさえたい瞬間が訪れたら、あわてず落ち着いて、
両手を添えてシャッターを切ることが大切です。
「写ルンです」撮り方ポイント③ 晴天の屋外以外はフラッシュを
室内、夜間、曇り、日陰、逆光のシチュエーションでは必ずフラッシュをたくこと。
スマホやデジカメを使っていると、特に室内で撮る時のフラッシュは忘れがちです。
たとえ電気がついていて、明るい状況でもフラッシュをたくことです。
「写ルンです」撮り方ポイント④ 旅行にはISO1600がおすすめ
ISO感度(光の量を感知する機能)は400と1600の2種類が販売されていて、この感度が高くなるほど暗い場面でも撮影しやすいです。
夏の日差しの下やスキー場、日中のみの使用なら400で十分。
昼夜問わず色々なシチュエーションで撮りたいなら1600がおすすめです。
さらにウォータープルーフバージョン(ISO800)もあるので、海などに持っていけば水辺での撮影もできます。
「写ルンです」撮り方ポイント⑤ 撮影後は紙にもこだわって
現像に出す時、写真屋さんによっては一般的な光沢紙以外にマットペーパーなどが選択可能。
紙質が違うと写真の雰囲気が違って見えるので、ぜひプリントの面白さも味わってほしいです。
また、写真データをまとめたCD-ROMも現像と同時に注文ができるので、家庭のインクジェットプリンタで出力してみてもいい風合いが出ます。
僕は、実家にこのカメラを置いてあります。
今考えれば、アメリカに持ってきていなくて本当に良かったと思います。(持ってきていたら、火事で無くなっているので)
(ライカM4-P)
いつか、このカメラを持って世界を旅してみたいですね!!
1件のコメント