TERUです。
「食の未来」の1つの姿
今回の記事を書こうと思ったキッカケは、こちらです。(見つけた瞬間に、動画を取りました!)
今日、ワシントンDC内で車を停めたときに、僕の車の横に、この機械がいました。
「あれ?見た事あるぞ!」
そうそれは、「出前ロボット」でした!!
こちらの写真をご覧下さい。
この機械は、出前ロボットです。
昔読んだ、ドラえもんの世界がすぐそこにやってきたという感じです!
ドラえもんの中で「出前電話」というのがありましたが、ご存知でしょうか?www
この「出前電話」は何でも出前で取り寄せることのできる電話機。
出前や配達のサービスを行なっていない店の商品でも、この電話機のある場所まで出前で持ってきてもらうことができる秘密道具です。
Starship社の出前ロボットとは?
動画に載っているロボットは、ロンドンに拠点を置く英Starship Technologiesが作り上げた配達ロボットです。
Starship Technologiesを創業したのは、Skype創業者のAhti Heinla氏とJanus Friis氏の2人。
本拠地はロンドン。
創業以来(2014年創業)、既に何台ものプロトタイプを開発して、65台のロボットを16カ国58都市で走らせているみたいです。
※走行総距離は1万3930マイル(2万2400キロ)
2016年7月の段階では、シリコンバレーでテスト走行を行っていたようなのですが、まさかこんなに早くワシントンDCで、その姿を拝めるとは思ってもいませんでした!!
ヨーロッパでは、すでに実用化されている
・ヨーロッパ最大級の食品配送会社Just-Eat.com
・ドイツの宅配便会社Hermes
・ドイツのスーパーマーケットチェーンMETRO GROUP
・ロンドンの食品配送スタートアップPronto
の4社とパートナーシップを組んでいます。
ロンドンの食品配送スタートアップProntの共同設立者であるジェームズ・ロイ・ポルター氏は、
「来年には数千台のStarshipを導入したい」
と自動配送への移行を進めているようです。
顧客にもロボットによる配送がスタートすることも告知しているようです。
Starship社の出前ロボットのシステムはどうなっているのか?
6輪の車輪、カメラ、センサー、制御システム、通信機器、LED、バッテリーを内蔵。
Starshipはマイクとスピーカーを内蔵。
人間のオペレーターが遠隔で対処にあたることも可能のようです。
オペレーター1人で最大100台のロボットを管理できるとのことですが、最初は自動運転ではなく、オペレーターの遠隔操作による運用が推奨されています。
盗難の心配に関してですが、、
「受取人だけが蓋を開けて荷物を取り出せる」
「ロボットの位置は追跡されている」
という事のようなので、これを盗んでもメリットは無さそうですね(笑)
こちらの動画は、Starship社の出前ロボットの配達紹介ビデオです。
出前ロボットのメリットとは?
ロボットで配達するメリットの一番は、コスト面です。
1.通常の配達費の1/10レベルまでコスト削減できる。
2.車を使った運搬に比べて環境に対してクリーン
出前ロボットのデメリットとは?
一方、デメリットは万が一の事故ですね。
ただ、現在のテスト中の事故は皆無だそうです。
実際、今日僕が見たときも、事故にはなら無そうな感じでした。
配達範囲は?
5km半径の距離で配達が可能。
しかし、5kmを超える距離は配達ロボット単体では行えない。
この範囲であれば、配達時間は5分から30分のようです。
配送可能な荷物の重量は18kgまで。
また、荷物を受け取る人は、配達行程をリアルタイムでスマートフォンで確認できます。
メルセデス・ベンツとも提携
メルセデス・ベンツ・ヴァンが提携し「Robovan」と呼ばれる車両を開発。
複数台の配達ロボットをバンに搭載し、バンの移動と、ロボットによる配達を組み合わせることで、効率的な輸送システムを作り上げています。
Robovanの案内動画(英語)
こちらの記事(ウーバー、アマゾンゴーが仕掛ける未来予想図とドラッカーの予見)で、
10年後には「人を必要としない企業」「雇用を生まない企業」がメインになる
と書きました。
しかし、もっと早い段階で、そういった時代がやってきそうですね!!