TERUです。
ロサンゼルスキャリアフォーラム、ボストンキャリアフォーラムに参加される皆様に向けて、日米両方での就職活動を経験した僕が、巷の就職活動本やインターネット情報では語られる事のない、「エントリーシートの書き方等」を伝授します。
今まで、
・エントリーシートを書く前の心得
・エントリーシートを書く上での各ポイント
・エントリーシートを書き終えた後のポイント
・オススメ本
などを紹介してきました。
しかし、実際に採用担当者が、ESをどこまで見ているのか?が気になりますよね?
そこで、採用担当者は、ESを実際どこまで見ているのかを聞いてみました。
お聞きした採用担当者は、日本国民であれば誰もが知っている会社の元人事部の方です(仮にAさんとします)
僕「今日は、お時間をとって頂きまして、有難うございます」
Aさん「いえいえ。私でお役に立てるなら、御協力いたします」
僕「早速ですが、エントリーシートに関してお聞きしたい事があります」
Aさん「早速ですね(笑)はい、何でしょうか?」
僕「僕も日本での就職活動、アメリカでの就職活動などでエントリーシートを沢山書いてきましたが、採用担当者の方が実際にどの程度までエントリーシートを見ているのか?という疑問があったのです。それを率直にお聞きしたいのですが・・」
Aさん「そうですね。弊社にも凄い数のエントリーシートが来るので、正直全部に目を通す時間と余裕はありません。。」
僕「そうですよね。実際には普段の仕事をしながら、採用の仕事もされるているわけですよね?」
Aさん「そうですね。ですので、正直全部には目を通すわけではなく、ササッと目を通す感じです」
僕「という事は、最初の一行目の見出しが大事という事ですか?」
Aさん「ははは、流石に一行目だけという事は無いですね」
僕「では、どれ位見ているんですか?」
Aさん「そうですね。実際は3行目くらいでしょうか」
僕「3行目までは見ているんですね~」
Aさん「はい」
僕「では、その3行目まで読んで読み勧めていくわけですが、目に付くエントリシートというのは、どういったものになるのですか?」
Aさん「それは、明らかですね」
僕「というと?」
Aさん「一番大事なポイントは『具体的である』という事です」
僕「なるほど!!」
Aさん「もう1つのポイントは、『簡潔な文章である』という事です」
僕「それはつまり?」
Aさん「句読点が無かったり、ダラダラと続く文章を書かれると、ちょっと『この学生さん、大丈夫かな?』って思ってしまいますね」
僕「それは、確かにそうですよね。ブログの記事でもニュース記事でも同じですね」
僕「では、逆に「これは正直読みたくない」というエントリーシートってありますか?」
Aさん「ずばり『同じフォーマットで書かれたエントリーシート』ですね。。」
僕「僕は日本でもアメリカでも就活本などを見たことが無いので分からないのですが、今の学生さんは大変だとお思います」
Aさん「その心は?」
僕「今はインターネットが発達して情報が溢れているじゃないですか?そこで、あまりに溢れているから、逆に本に頼ってしまう。という現象に陥ってる気がするんです」
僕「本って出そうと思えば、誰でも出せるのに、『本=信頼できる』という認識で、本を読む。その通りに書くと。。」
Aさん「それはあるかも知れないですね」
僕「だからこそ、皆が同じ情報を持っているんだ。という想像力が欠けていると言うか。。そこは、もっとオリジナリティーを出していかないとダメですよね。。」
僕「あと、エントリーシートに関して、もう1つお聞きしたいのですが」
Aさん「はい。何でしょうか?」
僕「私は〇〇という組織のリーダーをしていました。ボランティアをしていました。等々の活動を書くだけの学生さんって多いと思うんですが、実際どうでした?」
Aさん「多いですよ(笑)また、これか。。と思ってしまう位に(笑)」
僕「僕、それは不思議なんですよね。そんな事を書いても英語で言えば「So What?」「だから何?」ですよね(笑)」
Aさん「本当にそうですね。「で、どんな事を経験したのか?」「どんな事を感じたのか?」を聞いているんですけどね」
僕「基本的に、『学生がアピールしたい内容』と『採用担当者が求めているもの』って違うじゃないですか?」
Aさん「その通りです」
僕「先ほど仰った「で、どんな事を経験したのか?」「どんな事を感じたのか?」に更に「その経験で感じた事が、会社にどの様に貢献できるか?」まで書くことが出来れば◎ですか?」
Aさん「まぁ、そこまで書ければいいですが、それは面接で聞くことが多いですね」
Aさん「話を盛っている学生さんも多いので、そこは面接で話せば一発で分かりますよ(笑)」
僕「確かに、そうですね(笑)」
僕「つまり、話をまとめると、、、
「エントリーシートは最初の三行目で勝負が決まる」
「目に止まるエントリーシートは『より具体的に書かれたもの』で、『簡潔な文章』のもの」
「だから何?って思われるような肩書きや経験だけで終わるだけでなく、そこから何を学んだのか?が大事」
だという事ですね。
そして「読みたくないエントリーシートは『同じフォーマットで書かれたもの』である」という事ですね」
Aさん「そうですね」
僕「今日は、お忙しい中、時間を割いて頂き有難うございました!」
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さて、如何だったでしょうか?
僕が、こちらの記事(エントリーシートを書いた後~11個のチェックポイント)で書いた11のチェックポイントと照らし合わせてみると、より理解が深まったと思います。
エントリーシートの11個のチェックポイント
1.3つの壁を越えることができているか?
2.魅力的な見出しでESが始まっているか?
3.イメージしやすい文章になっているか?
4.能動的な行動でアピールできているか?
5.読みやすい文章(句読点の有無)になっているか?
6.曖昧な表現が多くないか?
7.主張を断言できているか?
8.主張に対する根拠はあるか?
9.次を読ませたくなる文章構成になっているか?
10.体験談を織り交ぜてあるか?
11.体験談に、自分なりの解釈を加えているか?
そして、何よりもこちらの記事(エントリーシートを書く前に知るべき人間心理とは?)でも書いていたように、
「基本的にESは見られていない(読まれていない)」
という大前提を知る事が大事です。
この記事が、キャリアフォーラムに向けてエントリーシートを書いている学生さんの役に立てば幸いです!