TERUです。
ロサンゼルスキャリアフォーラム、ボストンキャリアフォーラムに参加される皆様に向けて、日米両方での就職活動を経験した僕が、巷の就職活動本やインターネット情報では語られる事のない、「エントリーシートの書き方等」を伝授します。
ESにしろ、ブログにしろ、本にしろ、文をより分かりやすく相手(採用担当者、読者さんなど)に伝えるときに大事な事が2つあります。
それは、
・読み手がイメージしやすい文章を書く
・能動的な行動を書く
です。
今回の記事では、これら2つのポイントをまとめてみました。
【目次】
1.読み手がイメージしやすいような文章を書く
2.受身的な文章より、能動的な文章を書く
3.まとめ
1.読み手がイメージしやすいような文章を書く
小説などを読んでいると、自然とその情景が浮かぶような事ってありませんか?
この「相手にイメージを与える」という事は凄く大事な事です。
例えば、ボランティアの話を書くとしましょう。
例①「私は、大学2年生の時に、友人を誘って福島にボランティアに行きました」
例②「私は、大学2年生の時に友人10人に声をかけ、マイクロバスを貸し切り福島への復興ボランティアを企画しました。そして月1回、半年で6回福島へ行ってきました」
どちらの方が、話の状況をイメージしやすいでしょうか?
(ESは文字制限があるので、多少の修正は必要ですが)
自分が採用担当者だとしたら、どちらの学生の話を聞きたくなりますか?
では、「読み手がイメージしやすいような文章」を書くにはどういった訓練が必要なのでしょうか・
僕のオススメは、2つあります。
1.小説を読む
2.ラジオを聴く
【読み手がイメージしやすいような文章を書くために~小説を読む】
小説は、色んなジャンルで色々な作家さんを読むといいです。
今は、昔の名作も電子書籍化されているので、僕はオススメです。
電子書籍を読むときの僕にとってのメリットは、
「気に入った文章・表現にマーカーを引いて、簡単にいつでもストックできる」
という事です。
僕は、気に入った表現があると、それをコピーしてEvernoteに保存しています。
Evernoteは、スマートフォン、Ipad、PCと同期できるので、僕は重宝しています。
【読み手がイメージしやすいような文章を書くために~ラジオを聴く】
ラジオが何故オススメかというと、、、
ラジオパーソナリティーは、言葉だけで状況をリスナーに説明しないといけません。
なので、ベテランのラジオパーソナリティーのラジオは聞いているだけで勉強になります。
これは一例ですが、、
昔ミスチルの桜井和寿さんと、深夜のラジオパーソナリティーとして大活躍している伊集院光さんが対談した事がありました。
(僕は、伊集院さんのラジオは20年以上聞いています)
こちらは、お二人の対談音声です。
この中で、桜井和寿さんが
「音声だけで聴き手にどの位イメージさせたり、景色を思い浮かべさせるか?のレベルが凄い」
と言っています。
まさに、ラジオの醍醐味はそこにあります!
伊集院さんが、深夜ラジオで発言している表現は、リスナーに様々なイメージを与えてくれるのです。
この対談音声の中でも「松の木に~」という例が出てきていますね。
TVを見ていると、ワイプでイメージ像などを出してくるので、どうしてもそのイメージが固定されてしまいます。
そこを、ラジオパーソナリティーの方は、言葉だけで表現しないといけないのです。
2.受身的な行動より、能動的な行動を書く
ESを書く上で、多くの人が間違える事があります。
それは、自分をアピールする方法です。
多くの人は、自分をアピールする時に
「受動的な行動を書いてしまう」
という事です。
そうではなく、ESでは
「能動的な行動を書く」
事が大切です。
これは、別の言葉で言い換えると
「他人にどれだけの影響を与える事が出来るか?」
になります。
ここで「受動的な行動」と「能動的な行動」の違いを自己アピールで比較してみましょう!
【受動的な行動を書いたES】
私のモットーは「継続は力なり」です。
私がこのことを実感したのは、卒業論文のゼミの授業です。
ゼミでは、毎週の授業と毎週のオフィスアワーでの経過発表がありました。
しかし毎回休まず出席しているうちに、最初は中々進める事が出来なかった卒業論文も、指導教授の指導のおかげで精度が高まり、無事に卒業論文を最高の形で提出する事が出来ました。この経験を通じて「継続は力なり」だと感じるようになりました。
この事から、どんなことも確実に積み重ねていけば、最終的には大きな力になることを学びました。
【能動的な行動を書いたES】
私のモットーは「自分も成長し、相手も成長させる」です。
私がこのことを実感したのは、卒業論文のゼミの授業です。
ゼミでは、毎週の授業と毎週のオフィスアワーでの経過発表がありました。
毎回自分なりに考えをまとめ、オフィスアワーで教授に質問をぶつけ続けることで、自分の成長を日々感じました。更に、教授や周りのゼミ仲間との意見交換を積極的に行う事で、他のメンバーからのアドバイスを素直に吸収するだけでなく、自分からのアドバイスが他のメンバーに影響していき、お互いの卒業論文の精度が高まっていく事を毎週実感する事が出来ました。
今後も、自分だけが成長するのではなく、相手も一緒に成長していける、そんな影響力を身に付けていきたいです。
この2つの文章を比べて、どうでしょうか?
受動的な行動を書いた学生よりも、能動的な行動を書いた学生の話をもっと詳しく聞いてみたい、読んだだけで会ってみたくなりませんか?
同じ「卒業論文のゼミの授業を履修した」経験でも、このようにアピールの切り口を変えるだけで全く違う印象になります。
3.まとめ
採用担当者は、ESを何百枚、何千枚と読む事になります。
その上で、読み手を疲れさせない方法は、2つ。
1.読み手がイメージしやすい文章を書く
2.能動的な行動を書く
です。
よりイメージしやすい文章を書くことで、読み手(採用担当者)の負担を減らす事が出来ます。
また、より能動的な行動を書くことで、「この学生と会ってみたい」という気持ちを与える事が出来ます。
ただ、これらは短期間で身に付けることは、正直難しいです。
ですので、何度も何度も繰り返し書いては、この2つのポイントを思い出しながら自分で読み直してみましょう!!
この記事が、キャリアフォーラムに向けてエントリーシートを書いている学生さんの役に立てば幸いです!