MBAホルダーから就活生へのメッセージ⑨~体験談をうまく書けない人へのワンポイントアドバイス

TERUです。

ロサンゼルスキャリアフォーラム、ボストンキャリアフォーラムに参加される皆様に向けて、日米両方での就職活動を経験した僕が、巷の就職活動本やインターネット情報では語られる事のない、「エントリーシートの書き方等」を伝授します。

 

ESを書く上で重要な事の1つに「実体験を書く」という事があります。

巷でよく言われるステップは
1.体験談を書くこと
2.その体験から何を感じたか?
3.その体験をどう会社に活かすか?

ではないでしょうか?

確かに、これら3つの要素は大事です!

だけど、これだけでは不十分なのです。
もう一歩踏み込んで考えないから、ダメなのです!

そこで、今回の記事では、さらに一歩踏み込んだ「体験談の表現方法」について、ご紹介します!

 

【目次】
1.ESにおける体験談の重要性
2.体験をどう解釈し表現するか?
3.まとめ

 

 1.ESにおける体験談の重要性

ESを書く上では、一番大切な事は「価値を提供する事」です。

「価値」を提供する事とは、「他人との差別化」を意味します。

 

 

ESでの差別化を行う上で、一番大切な事は「自分の体験談」を書くことです。

体験談を書く上で、巷で薦められるステップは、先にも挙げた、この3ステップです
1.体験談を書くこと
2.その体験から何を感じたか?
3.その体験をどう会社に活かすか?

まずは、この1~3を項目毎に短い文章で書いてみましょう。

 

【ESにおける一例】

<応募会社>
食品商社

<体験談>
大学4年間で、「食べる」という事にフォーカスし日本中を旅してきた(全47都道府県)

<何を感じたか?>
地産地消という日本が誇る食文化を各県で経験し、改めて日本食の奥深さを感じた。

<どう会社に活かしていけるか?>
今後、更に日本の食文化を広げていこうという御社においてリーダーとして活躍できる。

 

 

【ESを、どの様に書くか?】

私は、大学4年間で47都道府県の食べ歩きをしてきました。

食べる事が誰よりも好きだった私は、様々なレストランに行ってきました。しかし、それだけでは飽き足らず、各食材が誰の手でどのように育てられているのか?に興味が沸々と沸いてきました。
その気持ちを抑えられなくなった私は、「日本全県の名産品を食べて歩く事」をテーマにして、日本中を食べ歩いてきました。

「地産地消」とは言いますが、言葉を並べるだけでは意味がありません。本当に自分でその土地に行き、自分の舌で味わう事が本当の「地産地消」です。
また、47都道府県を回る中で、まだまだ自分が知らない日本を発見する事が出来た事は自分にとって大きな収穫でした。
まだまだ各県には私の知らない隠れた名産品があります。それらを世界に紹介し、日本の食文化を広める事が、今の私の夢です。

しかし、今の私はまだまだ経験不足です。御社は、今までも様々な日本の食材を世界に輸出してきました。そこで御社に入社し、今まで世に埋もれていた素晴らしい日本の隠れた名産品を世界に紹介していく事で御社が更なる飛躍を遂げる為の一員として、そしてリーダーの一人として活躍できると確信を持っています。

 

この文章はあくまでも一例です。

手直しする箇所は多々ありますが、大きな流れは
1.体験談を書くこと
2.その体験から何を感じたか?
3.その体験をどう会社に活かすか?
です。

 

しかし、一見大丈夫そうなこの文章も、まだまだ穴だらけです。
この程度の文章は、何度かESを書いていれば書ける様になります。

では、何が足りないのでしょうか?

それは、「体験をどう解釈するか?」です

 

 

2.体験をどう解釈し表現するか?

1.体験談を書くこと
2.その体験から何を感じたか?
3.その体験をどう会社に活かすか?

このステップでESを書く事は、練習を重なる事で出来るようになる事は前のページで説明しました。

でも、これでは不十分です。

 

では、何が必要なのか?と言うと。。。

『体験をどう解釈し表現するか?』

です。
この「解釈」+「表現」=本当に大事な「差別化」になるからです!!

 

同じ体験をしながらも、他人と違う受け取り方が出来て表現できる人は、この感覚があります。

他人と違う受け取り方が出来るという事は、様々な受け取り方が出来るという事です。
それを、話す相手、伝えたい相手によって表現方法を変えることが出来るのです。

先ほどののESを手直ししてみましょう!

 

まずは、自分で考えてみてくださいね♪♪

ポイントは
自分の過去の体験を、自分でどのように解釈するか?
です。

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考えましたか???

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ではいきましょう!

 

【ESの一例】

私は、大学4年間で47都道府県の食べ歩きをしてきました。

食べる事が誰よりも好きだった私は、レストランに行っては「どんな食材が使われているのか?」「どうやってこの味を出しているのか?」などを想像し、週末に自分で実際に家に帰って作る事もしてきました。しかし、それだけでは飽き足らず、各食材が誰の手でどのように育てられ、どのような流通に乗り、どのような形でレストランやスーパー、家庭に届けられるのか?に興味が沸々と沸いてきました。
その気持ちを抑えられなくなった私は、「日本全県の名産品を食べて歩く事」をテーマにして、日本中を食べ歩いてきました。

今はインターネットの時代です。調べようと思えばインターネットで簡単に各県の名産品を調べる事が出来ます。
しかし、その土地で育てられ、その土地で消費される食材には、東京に居ては味わえない「特別な味」があります。
また、その土地の人達と一緒にその土地で取られ作られた食材を食べる事で、食の歴史も同時に学ぶ事が出来ました。

「地産地消」とは言いますが、言葉を並べるだけでは意味がありません。自分の足で現地に行き、風景を見て、音を聞き、匂いを感じ、土に触れ、自分の口で味を確かめてこそ、本当の「地産地消」です。
また、47都道府県を回る中で、まだまだ自分が知らない日本を発見する事が出来た事は自分にとって大きな収穫でした。
今まで出会った日本国外の人達は「日本食=寿司、天ぷら」というイメージを持っていましたが、そうではない事をこの4年間で知る事が出来ました。
まだまだ各県には私の知らない隠れた名産品があります。それらを世界に紹介し、日本の食文化を広める事が、今の私の夢です。

しかし、今の私はまだまだ経験不足です。夢をかなえる為には、更に高みを目指して知識と経験を向上させなくてはいけません。
御社は、今までも様々な日本の食材を世界に輸出してきました。そこで御社に入社し、今まで世に埋もれていた素晴らしい日本の隠れた名産品を世界に紹介していく事で御社が更なる飛躍を遂げる為の一員として、そしてリーダーの一人として活躍できると確信を持っています。

※赤字の箇所は、修正、加筆した箇所です。

食品の興味がある人が、レストランに行くのはごく普通の行為です。
そこで、その食に対して「自分がどういった解釈をしたのか?」が大事です。

また、もし現地に行ったとしても「そこでの「味」を自分がどう解釈したのか?」をアピールしないといけません!

ここまで書く事で「本当の差別化」=「価値提供」になります!!

 

 

3.まとめ

ESを書くときに絶対に学ぶ事。
それは「体験談を書く事」です。

そのステップは
1.体験談を書くこと
2.その体験から何を感じたか?
3.その体験をどう会社に活かすか?
だと思います。

確かに、これら3つの要素は大事です!!

 

ですが、実際この3ステップだけで書いたESは、誰もが書ける様な内容になってしまいます。
大事な事は、「自分の経験を、自分なりにどのように解釈したか?」です。

その為には
1つの体験を俯瞰的に捉えて、様々な角度から見てみる
ことが大事なります!!

 

この記事が、キャリアフォーラムに向けてエントリーシートを書いている学生さんの役に立てば幸いです!

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