世界で通用しない日本人~日本人が知るべき「日本人の3つのマイナス面」を考えてみた

TERUです。

 

最近の日本では、

「日本は素晴らしい国だ」
というテーマのテレビ番組が多いと聞きます。

 

それには、僕も大賛成です。

アメリカで10年暮らしてみて、日本人ほどバランス感覚が優れた民族はいないと思っています。
そして、きちんとした教育システムが日本に存在すれば、今後日本人は世界のリーダーになれると信じています。

その反面、日本人は自分達のマイナス面を知らないといけないとも思います。

 

そこで、今回の記事では

「世界で通用しない日本人」

として、僕らが知らないといけない日本人のマイナス面を僕なりに考察してみたいと思います。

 

【世界で通用しない日本人① ~ 損切りが出来ない日本人】

損切りが出来ないというのは、別の言い方をすれば・

『サンクコスト(埋没費用)を気にしすぎる』

ということです

※サンクコスト(埋没費用)とは、既に投下して取り戻すことができないコスト(時間、お金、労力)のこと

 

特に公共事業に関しては、損切りが出来ませんよね。
「ここまで先人が苦労して作ったのだから」という心理的効果が働いて決断できません。

無駄だと分かったら、方向転換しないといけません。

 

これは、個人が何か物事を始めるときでも一緒だと思います。

今は、世の中に情報が溢れていて選択肢が多くあります。

自分の中では「この選択肢が正しい」と思って、行動する。
そして途中で、「これを続けても意味が無い」と分かったとしても、、、

ここまでやってきたのだから・・・

という心理が働いて、無駄なことを続けてしまいます。。。

まぁ、これに関しては、行動する前に「選択肢を絞る」という行動が大事なのですが(笑)

 

【世界で通用しない日本人② ~ 他人を信じすぎる】

「他人を信じすぎる」というのは、別の言い方をすれば

「日本人は人が良くて騙されやすい」

という事です。

逆の言い方をすれば、「日本はいい社会だから」とも言えます。

日本人の間では、その倫理や道徳で良いと思います。

 

昔、日本で働いているときにこんな事がありました。

同僚と上司がとある事でもめて、上司が凄い怒ってるので、彼は謝りました。

そして、後になってお互いが冷静になって
上司「さっきはすまなかったね」
同僚「私も言い過ぎました。すみません」
というシーンがありました。

これが良いか悪いかは別にしても、こんな会話が通用するのは日本人同士だからです。

こんなものは世界のビジネスの場では通用しません。

 

特に国家と国家の間では、そんなものは通用しません。

ペリー来航以降、日本が諸外国に騙され続けてきたのは、「相手を信じすぎてきたから」です。
それは、地政学的な条件からも、日本が異民族間の殺し合いを歴史的に経験していないから。という理由もあります。

 

世界を見渡しても、電話一本で何百万円もの詐欺が出来るのは、日本だけだと思います。
これは、「オレオレ詐欺」「振込み詐欺」を容認しているわけではありませんよ。
あのような詐欺は駆逐されるべきだと思っていますし、世の中からなくなるべきだと思っています。

 

【世界で通用しない日本人③ ~ 内と外の使い分けが出来ない】

②にも関連する事ですが、国内と国外でビジネスをしたり、何か交渉する人は、

内と外の使い分けが出来ないといけません。

 

欧米諸国は、地政学的条件から、戦争に巻き込まれたり(戦争を仕掛けたり)する中で、交渉術を磨き上げてきました。
そして、想像もできないくらい国家間の交渉に至っては「二枚舌(三枚舌)」に長けています。

 

アメリカに至っては、建国以来、州と州の間に日米間に見られるようなトラブルは頻繁に起こってきました。
アメリカは、そういう歴史からも、国内政治の中に既に外交の要素が入っています。

つまり
・それをいかに統合するか?
・共通のルールをどう作っていくか?
・独立性を、どの程度まで認めるか?
という事を、19世紀から行ってきたのです。

だから、内と外の使い分けが出来ていない日本が、アメリカに外交で同等に勝負しようとすると、自ずと結果が見えてしまうのです。

 

でもね。。。
僕は、決して日本人が欧米化すべきだ。と言っているわけではないのです。

 

そもそもが、日米ではコミュニケーションに関する考え方が違うのです。
 日本では、ある一定の距離を置くことがマナー
 アメリカでは、いかに相手と近づくかがマナー
だと、僕は感じています。

日本は、日本しかもっていない素晴らしい物があるので、それは国内で活かすべきだと思っています。
でも、国外で勝負するとなると、交渉術を磨かないといけない。
そして、国外に出るときには、日本人らしさをベースに、欧米式の思い切りの良さを身につけていくべきだと体感しています。

まさに、『和魂洋才』の心ですね。

 

【まとめ】

今回の記事のタイトルは「世界で通用しない日本人~日本人が知るべき「日本人の3つのマイナス面」」です。

これは、日本人がダメだ!と言いたいのではなく、自分達の弱さを知る事が第一だという事です。

 

僕は、現在様々な国籍の人を相手に仕事をしていますが、僕が日本人だからと尊敬される部分もあれば、僕に対して平然と嘘をついてくる事もあります。

世界で通用しない日本人~日本人が知るべき「日本人の3つのマイナス面」

① 損切りが出来ない日本人
② 他人を信じすぎる
③ 内と外の使い分けが出来ない

この3つ以外にも、色々と浮かびました。

 

でも、特に欧米+他の国の人達と、日本人との大きな差を感じたのが、この3つでした。

参考になれば、幸いです。

 

【今回の記事に関連する記事】

『和魂洋才(わこんようさい)』に関して ⇒ グローバル化の日本へ影響と、これから日本(人)が進むべき道とは?

アメリカという国について ⇒ 【アメリカを読み解く】地政学的視点とフロンティア精神がキーワード 

日米のコミュニケーションの違い ⇒ 日米のコミュニケーションの違いを生む2つの理由を考察してみた

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