TERUです。
前回の記事(【パリ・テイスティング事件】人は何故、権威・ブランドに弱いのか?) で、
人は、
・権威
・著名人の言葉
・ブランド名
に弱い
という例を挙げました。
このパリ・テイスティング事件から学べる事が3つあります。
という話をしました。
その3つとは、
1.世の中の常識が全て正しいとは限らない
2.言葉は、経験を加えて初めて意味を持つ
3.他人の言葉は、あくまでも可能性である
です。
今回は、この3つに関して、詳しい話をしたいと思います。
1.世の中の常識が全て正しいとは限らない
フランスワインの方がカルフォルニアワインよりも美味しい。
それは、誰かが作った常識であり、真実ではありませんでした。
人は、生きていると「様々な常識と言われるモノ」が目の前に立ち塞がります。
それは、
・先輩・上司からの声かもしれません。
・親御さんからの意見かもしれません。
しかし、それが絶対に正しいと自信を持って言えるでしょうか??
常識と言うものは、誰かが作ったものです。
常識と言われるものに対しては、「本当にそうなのか?」と、
まずは一度冷静に考える姿勢が大切です。
例えば、就職活動・転職活動においても同じです。
「〇〇は、就職活動においては、当たり前の事だから」
と言われた事を、全て鵜呑みにするのではなく、
一度、全てを受け入れてから、様々な情報と照らし合わせながら
取捨選択していく事こそが大切です!!
つまり、常識と言われているものを絶対化せず、相対的かつ客観的に見聞きする事が大事です。
2.言葉は、経験を加えて初めて意味を持つ
今は、インターネットで何でも調べる事が出来ます。
先ほど、就職活動を例に挙げたので、また就職活動で話をしてみましょう。
就職活動「就職活動 〇〇」と検索すれば、
様々な情報が出てきます。
しかし、その情報も全てが正しいとは限りません。
また、その情報が全ての就活生に当てはまるとは限りません。
この記事で書いている事も、本当かどうかは分かりません。
そこで、ものを言うのが「経験」です。
・自分の目で確かめ、
・自分の耳で聞き、
・自分の体で体験する。
という事が、何よりも相手に説得力を与えます!
僕は、日米両方で就職活動を行い、アメリカでは転職活動、ヘッドハンティングもされました。
そんな経験があるからこそ、情報が血肉となっています。
例えばの話ですが。。。
とある2人の学生が、ワインを取り扱う会社に応募しました。
その時の面接で、その二人が先ほどの「パリ・テイスティング」の話を出したとしましょう。
Aさんは
「私は「パリ・テイスティング」でフランスワインに勝ったような、世の中に埋もれた無名だけど美味しいワインを見つけ出し新しいマーケットに販売する事で、御社のブランド力向上に貢献をしたいと思います」
と言います。
一方、Bさんは
「私は、実際に「パリ・テイスティング2006年のリターンマッチ」で5位に入賞したクロ・デュ・ヴァルを飲んでみました。
年代は2012年物で比較的新しいカベルネですが、あの独特の風味に魅了されました。
あのワインは、ステーキに凄く合うと私は思うのですが、値段が高く、そう簡単に入手できるものではありません。そこで、御社に入社しましたら、クロ・デュ・ヴァルに味は劣らないが、値段はお手頃なワインを見つけ出します。
そして、「あなたの会社が扱うワインは、値段は財布に優しいのに、味は一流品に負けない品揃えだ」と言われるような営業になって、御社のブランド力度向上に貢献したいと思います」
と言ったとします。
あなたが、採用担当者なら、どちらの学生を採用して一緒に働きたいと思うのでしょうか?
Aさんは、どんな学生でも言いそうな「普通」の事を話しただけです。
一方のBさんは、「自分の体験」を話しながら、より具体的に話をしていますよね。
これが「体験に勝る説得のある言葉はない」という意味です。
(ちなみに、こちらが僕が普段飲んでいるクロ・デュ・ヴァルです)
ワインに関連の記事(Coravinがワインを変える。味の劣化と日本での販売は?)も書いています。
この記事も何かの参考になると思います。
3.他人の言葉は、あくまでも可能性である
1でも話しましたが、就職活動をしていると色々な人の意見を聞くと思います。
その全てを信じるのではなく、「本当のその意見やアドバイスは自分に合っているのか?」と考える事が大切です。
その為には、マインドを変える必要があります。
そのマインドとは
「他人の言葉は、あくまでも可能性である」
と意識を変えることです。
色々な人からアドバイス、意見をもらう事は大事です。
でも、あくまでも「その人の意見は1つの可能性」に過ぎません。
自分より経験豊富な先輩、交配、友人、親御さん、親戚の方。。
その方々の意見は、誤解を恐れずに言うのであれば、
「無責任なアドバイス、意見」
です。
確かに、親切心や心配してのアドバイスも多いでしょう。
しかし、自分の人生は自分で決めないといけません。
その人達の意見の通りに、自分の人生を決めてしまったら、
「本当に自分が進むべきだった道」
への可能性は閉ざされた事になります。
自分が本当に進むべき道は、
・起業かも知れない
・営業マンかも知れない
・スポーツトレーナーかも知れない
・研究者かも知れない
人間には、億千万の可能性の道があります。
自分が進むべきだった道が、可能性であるのであれば
他人が示した道も、あくまでも可能性です。
4.まとめ
僕自身、日本の大学を卒業後に就職しました。
しかし、その道が「本当に自分が歩みたい道なのか?」を自問自答する日々が続きました。
その結果、会社を退職し単身渡米。
アメリカの経営大学院でMBA(経営学修士)を取得し、今に至ります。
だからこそ、僕は常にこの3つのマインドを大事にして今を生きています。
①世の中の常識が全て正しいとは限らない
②経験に勝る説得のある言葉は無い
③他人の言葉は、あくまでも可能性である
まずは、この3つから
「自分のマインドを変える事」
からスタートです。
そうする事で
「いかに与えられた情報を冷静に判断できるか?という態度」に変わっていきます。
その後は
「取捨選択した情報に経験が加わり、意味のある行動」が出来るようになり、
「その意味のある行動を繰り返す事で習慣」になり、
「その習慣がその人格」を作り出し、
「その人格が、自分をより良い運命」へと導き、
「運命が、自分の人生を大きく変えてくれる」ことになります。
このマインドセットを行う事で、自身を自分の人生の主人公にする事が出来ます。
この記事が参考になれば幸いです。