海外MBA生しか教えてくれないマーケティングのオススメ本8冊

「会社を辞めてのMBA留学体験記⑥」

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僕は、アメリカのビジネススクールで、国際ビジネスとマーケティングを専攻しました。

特に、マーケティングに関しては渡米前からマーケティングの本を読み漁りました。
アマゾンのマーケティング売れ筋ランキングトップに当時載っていたような本は、渡米前に殆ど読みました。

もちろん、それらの本が役に立たなかったわけではありません。
フィリップ・コトラーの本は、実際にマーケティングの教科書でも使いました。

しかし、僕が実際のビジネススクールで教授と話していて学んだ事があります。

それは、
「マーケティング関連の本は、数冊読めばいい。それ以外の本を読むことが大事だ!」
という事です。

そこで、僕が在学中、そして卒業後も読んでいるオススメの本8冊を紹介します!!

・今後、海外MBA留学を目指している方
・現在、海外MBA留学中の方
・現在、大学でマーケティングを勉強している方
・現在、仕事でマーケティングに携わっている方
には、是非とも参考にしていただければ幸いです!!




 

【目次】
1.そもそもマーケティングとは?
2.8冊のオススメ本(1~4)
3.8冊のオススメ本(5~8)
4.まとめ

 

1.そもそもマーケティングとは何か?

マーケティングとは?

「マーケティングとは何か?」
これを一言で説明する事が出来る人は、どれ位居るでしょうか?

それが分かった上で、僕は8冊の本を紹介したいと思います。
まずは「マーケティングの定義」に関して話したいと思います。

まずは、学術的に教科書にも書いてある
「マーケティングとは何か?」
について、説明します。

マーケティングの世界で一番の有名人と言えば、
フィリップコトラー先生です。

コトラーは、レビーとの共著で「マーケティング概念の拡張」(1969年)という画期的な論文を発表して、大きな波紋を呼びました。

それまでのマーケティングは、「経済的な財の取引に付随するもの」という考え方がありました。
つまりは、従来は「マーケティングとは企業だけのもの」という考え方があったのです。

それを、コトラーは「非営利組織(学校、教会、政治)にもマーケティングは必要である」という考えを示したのです。

 

この考え方は、発表当時は古くて寝ぼけたマーケティング業界から猛反発を受けることになります。
しかし、その後コトラーの考え方は浸透してきました。

その簡単な流れを見てきましょう。



下記のマーケティングの定義は、アメリカマーケティング協会(American Marketing Association:AMA)の定義によるものです。

【マーケティング定義の歴史】

1930年代
「マーケティングとは、生産者から消費者に至るまでの商品やサービスの流れを管理する事業活動の遂行である」

↓↓↓

1940年代
「マーケティングとは、生産者から消費者ないしユーザーにに商品、及びやサービスの流れを管理する事業活動の遂行である」

↓↓↓

1980年代
「マーケティングとは、個人と組織の目的を達成させるような交換を生み出すため、アイデア、財、サービスの考案、価格設定、販売促進、流通に至るまでを計画し、実行するプロセスである」

↓↓↓

2000年代
「マーケティングとは、顧客、クライアント、パートナー、ひいては社会全体にとって価値のある提供物を創造・コミュニケーション・流通・交換するための活動、一連の制度、過程である」

ただ、こう見ると「マーケティングって難しそうだな~」って思いますよね。

では、コトラーはマーケティングの事を何と言っているのでしょうか?

「マーケティングの役割とは「絶えず変化する人々のニーズを収益機会に転化する事である」
「マーケティングの目的とは、優れたソリューションを提供し、購買者が製品の探索や取引に費やす時間や労力を省き、社会全体の生活水準を向上させることによって、価値を生み出すことにある」
フィリップ・コトラー(フィリップ・コトラー)

このコトラーの言葉で、特に重要なのは『購買者が製品の探索や取引に費やす時間や労力を省き』ですね。

今、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの発達により、販売者と購買者の距離が近くなっています。
そして今まで以上にライバルも増えた結果、いかに購買者の「時間」と「興味」を自分に使ってもらうか?
が勝負になります。

また、今までは企業のライバルは企業だったのが、個人もライバルになった現代社会です。
競争が今まで以上に厳しくなったという事は、「価格」で勝負するのではなく、「価値」で勝負をしなくてはいけません。
それを教えてくれるのがマーケティングになります。

さて、ここまでが「マーケティングとは何か?」という学術的、教科書的な定義になります。

ここまで、色々と書いてきましたが、
「ではマーケティングとは何か?」
の質問に、一言で答えることが出来ますか?

中々、難しいですよね。。。
上に述べたような事を答えても、
「だから?(英語でSo what?)」
と言われるのがオチです(笑)

ここで、僕が考える「マーケティングとは何か?」の答えを言いたいと思います。

それは、、、

「マーケティングとは『人を動かす事』です」

マーケティングを学んでいくと
・SWOT分析
・TOWSマトリクス
・セグメンテーション
・ターゲティング
・ポジショニング
・マーケティングミックス(4p)
・流通チャネル
・広告戦略
など、様々な事を学びます。

しかし、結局は「人を動かす(購買してもらう等)」に行きつくわけです。

この考え方に関しては、教科書にも載っていないと思います。
しかし、僕は実際のビジネススクールでの経験、日米での社会人としての経験から、絶対的な自信を持っています。

それを加味した上で、オススメの本8冊を紹介いたします。

次ページ → 「8冊のオススメ本(1~4)」

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