2.GMATと統計学の関係
【GMATとは?】
Graduate Management Admission Testの略です。
この試験は、ビジネススクール(経営大学院)への入学希望者を対象に行われる入学適性テストです。
ビジネススクール入学後に、授業についていけるだけの能力があるかどうかが、このテストによって測られます。
【GMATの構成】
①エッセイ(AWA=Analytical Writing Assessment)
Analysis of Argument のエッセイを作成。
制限時間は30分。
スペルチェックやグラマー(文法)チェック機能が使用できない環境でエッセイをパソコン画面へ入力します。
各2名づつの評価者によって0~6の間で評価されます(0.5刻み)
※Analysis of Argument = 問題文の中の意見に対し、分析、批評する事
②総合分析能力テスト(Integrated Reasoning)
制限時間30分
12問が出題。
・Table Analysis
テーブル内のデータをソート・分析・理解し、データに関して述べている各文の正誤を選択する問題です。
・Graphics Interpretation
グラフや図表について述べている文が正しくなるように文中の選択肢を選ぶ問題です。
・Multi-Source Reasoning
タブごとに分かれた文章や図表の情報から、データに関して述べている各文の正誤を選択する問題です。
・Two-Part Analysis
2つの質問に対する答えをそれぞれテーブルから選択肢する問題です。
③数学(Quantitative)
制限時間75分
37問が出題されます。
・Problem Solving
数学の知識と問題にすばやく回答します。問題は全て数Ⅰの基本的な数学の知識や方法で解くことができます。
・Data Sufficiency
難解問題。質問に答えるために、必要な情報を正確に理解して解答することがポイント。必要のない情報(トラップ)も提示されるため、与えられた2つが両方とも必要な情報か見極めることが必要になります。
④言語能力テスト(VERBAL)
制限時間75分
41問が出題
・Sentence Correction (SC)
文章の下線部の間違いを指摘、修正する問題。決められている英文法の中から出題されます。
・Reading Comprehension (RC)
与えられた4つのPassageに対する質問に回答。トピックは Business, Science, Societyで、3~4つの質問が出題されます。
・Critical Reasoning (CR)
出題されたPassageの推測や結論に対して議論をおこないます。質問には5つの種類があります。
※各セクションの設問数の目安は、SC:15問、RC:14問、CR:12問。
ですが、出題の順番や各設問数は決まっていません。(混在して出題されます)
基本的に、英語、数学、エッセーという枠組みになります。
ここで注目は、先ほどの統計学の授業で習う単語です。
・mean(平均値)
・median(メディアン)
・mode(モード)
・range(最大値-最小値)
・Quartiles(分位点)
・Standard Deviation(標準偏差)
・variation(分散)
・midrange(最大値と最小値の平均値)
・midhinge((第1分位点+第3分位点)/2)
こういった単語は、GMATの試験に普通に出てきます。
つまり、GMATに出てくるような単語は、ビジネススクールでは「基礎中の基礎」なんです。
つまりは
『知っていて当たり前!!』
『問題文も一瞬で読んで理解しないとダメ!!』
なんですね。
数学が苦手で、Mathも中々点が伸びない。
でも、まぁいいか・・・なんて考えていると、ビジネススクールの授業では苦労しますよ。
この記事を書いている僕のように(笑)
実際に、統計学のテキストで出てきた問題の例文を挙げてみましょう。
・When extreme values are present in a set of data, which of the following descriptive summary measures are most appropriate?
・Which measure of central tendency can be used for both numerical and categorical variables?
「GMATで出てくる単語は、ビジネススクールで学ぶ学問の基礎ワードであり、勉強を理解する為のツールである」
そう考えると、勉強にも熱が入るのではないでしょうか??
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