TERUです。
「会社を辞めてのMBA留学体験記②」
将来、MBA留学をしたい!
これからMBA留学する予定だ!
そんな方には、正直厳しい事を言うようですが、、、
海外のビジネススクールの授業は楽ではありません!!
僕は、完全に舐めていました。
授業への予習、復習も何とかなるだろうと軽い気持ちでいました。
そして実際の授業では、「ガツン!!」とやられました。。。
今後MBA留学をされる予定の方には、そうなって欲しくないと思います。
そこで、
「実際のビジネススクールでの授業が始まってからの流れ」
「ビジネススクールでの授業のリアルな実情」
「MBA留学で学んだ時間管理術」
など、僕が体験してきた事や学んだ事、考えさせられた事などをシェアします。
【目次】
1.シラバスとオフィスアワーについて
2.予習・復習に使った時間
3.グループワークで時間管理術を学んだ
4.海外MBAの試験について
5.平均睡眠時間は、どれ位だったか?
6.まとめ
1.シラバスとオフィスアワーについて
【シラバスとは?】
授業が始まって、一番最初に配布されるものが「シラバス」です。
シラバスには
・使用教科書
・授業の進行スケジュール
・試験のスケジュール
・オフィスアワー
などが書かれています。
シラバスが配られた時に、今でも覚えている教授の言葉があります。
それは、とある授業で
「私を信じて授業についてきて下さい」
という言葉です。
日本の学校(小学校~大学)で、こんな事を自信を持って言える先生や教授は何人居るでしょうか??
※ちなみに、私の大学時代に恩師でもある指導教授は、同じような言葉を言っていました!!
【オフィスアワーとは?】
シラバスには、オフィスアワーが必ず記入されています。
オフィスアワーとは何でしょうか?
オフィスアワー=大学や大学院で「教員が学生の質問や相談を受けられるように研究室などにいる時間」です。
決まった時間に、教授の部屋に行けば、どんな質問でも答えてくれます。
留学生は、このオフィスアワーを活用しましょう!
英語に自信がない人も多いと思います。
その場合は、オフィスアワーを頻繁に利用しましょう。
授業では一人の生徒の為に授業を中断して、細かく説明してくれることはありません。
しかしオフィスアワーでは、自分のために教授が時間を使ってくれます。
オフィスアワーは時間が決まっています。
また、他の生徒も教授に質問に来るので、自分ひとりで独占する事は出来ません。
そこで、オフィスアワーを利用する際の注意点をお教えします!
【オフィスアワーを利用する際の2つの注意点】
ノートなどを持って、教授の部屋に行くと思います。
その際は、
①母国語(日本人なら日本語)でメモを書いていかない/メモを取らない
②「どの箇所が、どのように理解できないのか?」をハッキリさせてから行く
ように気をつけましょう!
これは、僕が実際に教授に言われた事です。
理由は
・ビジネスパーソンとして、相手が分からない言語を見せる事は失礼
・英語で学んでいるのだから、英語で理解しないと本当に使えるようにならない
からです。
2.予習・復習に使った時間
「アメリカの大学、大学院の授業は予習が大事」
という事は、よく聞く話ですよね。
何故、予習が大事なのでしょうか?
教科書を読んだけで満足していっては、授業に途中からついていけなくなるからです。
僕も、最初は教科書を読むだけで精一杯。
ノートに内容をまとめてから行く事などしませんでした。
しかし途中からは、しっかりノートにまとめてから授業に臨むことにしました。
こちらは、基礎経済学のときのノートです。
【ノートの作り方の2つのポイント】
①日本語は使わない(頼ってしまうから)
②ノートにスペースを作っておく(オフィスアワーで教授に質問したときにコメントを書けるように)
予習の大事さは、分かってくれたと思います。
しかし、予習より大事な事は「復習」です。
その上で、授業が終わった後は、頭に情報が残っている間に復習をする。
そして、理解できないところ、分からない箇所が見つかったら
「どの箇所が、どのように理解できないのか?」
の詳細をノートに英語で書いておくことが大事です。
【実際、どれ位の時間を予習、復習に使ったのか?】
僕の場合、他の生徒よりも英語力が劣っていたために
・教科書を読むのに時間がかかった
・ノートをまとめるに時間がかかった
・授業を録音した音声を家で再度聞いていた
・音声を元に、またノートにまとめていた
という作業をしていました。
その結果、1つの授業で
「予習:6~7時間」
「復習:7~8時間」
計13~15時間くらいを費やしていました。
特最初のセメスターでは、もっと時間を使っていました。
最初のセメスターの期間は大学の寮に住んでいたので、
一日のスケジュールは、
朝起きる → 朝食 → 図書館 → 授業 → 図書館 → 学食でお昼 → 図書館 → 授業 → 図書館(閉館まで) → 帰宅 → 夕食 → 部屋で勉強 → 寝る
というサイクルをひたすら繰り返しました(笑)
今までの人生を振り返っても、あんなに勉強した期間はなかったですね。
3.グループワークで時間管理術を学んだ
経営大学院の授業では、基本的にグループワークが絶対にあります。
グループワーク1つ取っても、
「仕事の割り振り」
「質の良いインプットの獲得法」
「時間の有効活用」
「リーダーシップの育成」
などを、体験をして自然と学べる事が、ビジネススクールの非常に面白い一面ですね!!
特に、時間管理術を学べたのは一番の収穫でした!
グループワークと言っても、グループメンバー全員がセメスターで同じ授業を履修しているわけではありません。
また、皆が寮に住んでいる訳でもありません。
そうなると必然的に、
「時間をいかに有効に使うか?」
という事に、頭を使います。
自分の予習、復習もあるので、グループワークに何時間もかけていられないのです。
なので、僕はグループを組む際に2つのルールを決めました!
①集合時間、解散時間をあらかじめ決める
②作業の割り振りをあらかじめ決める
①は、本当に大事です。
日本人は、時間に几帳面だと言われます。
それは、ある意味合っていますが、ある一面間違っています。
会社のミーティングなどでも、集合時間にはうるさいのに、解散時間を決めないですよね(笑)
・解散時間を決めないから、ダラダラと長いミーティングを行います。
・解散時間を決めていれば、ダラダラと長話をしなくて済みます。
あと、これはあくまでも僕の体験ですが、、、
多くのインド人、サウジアラビア人は集合時間を守りません(笑)
なので、あらかじめキチンと集合時間を決めておかないとグループワークを始める事が出来ません。。。
なのに、解散時間だけは守ろうとします。
なので、集合時間と解散時間をルールとして決めておかないと大変なことになります!
②は、グループワークを円滑に進めるために必要な作業になります。
割り振りをしなかったために、実際にグループワークを始めた際に
「あれ?それ俺がやるパートじゃなかったっけ?」
となってしまいます。
人はそれぞれ得意分野というものがあります。
例えば、
・話すのが得意な人
・パワポをまとめるのが得意な人
・調べ事が得意な人
様々です。
その得意分野を見極めて、仕事の割り振りをする。
そうする事によって、無駄な作業時間を省くことが出来ます。
この2つを絶対ルールとして、一番最初に決める事で、
『いかに利用する時間を最小にして、最大の効果をうみだすか?』
にフォーカスすることが出来ました。
【チーム編成に関して】
グループワークのチーム編成において大事なポイントは、
『積極的に、自分より優秀な人間と組む事』
です!!
自分より優秀な人間と組む事で、
・より質の高い情報のインプットをする事が出来る
・自分を追い込むことが出来る
・英語力のアップが期待できる
というメリットだらけです!
僕は、管理経済学の授業内でのグループワークでは、
アメリカ人、サウジアラビア人、中国人、韓国人と一緒のグループを作りました。
授業が終わった後に、自ら彼らに「グループを作らないか?」と声をかけました。
彼らを選んだ理由は
・自己紹介の中で彼らの英語力の高さ
・過去の経歴が非常に興味深かった
からです。
彼らのうちの一人は、自国でサロンを経営していた経験があり、彼からは色々な事を吸収できると思いました。
それは、非常に効果がありました。
ミクロ経済学のレポートのグループワークでは、彼の経験と他のメンバーの意見交換がヒートアップし、グループのレポートとしては最高の評価を教授からもらう事ができました。
4.海外MBAの試験について
試験に関しては、各ビジネススクール。各教授のスタイルによって違います。
僕が一番際最初に履修していた基礎経済学の授業は、
・8月から授業がスタート
・9月末に中間試験①(ミッドターム)
・10月中旬に中間試験②
・11月中旬に中間試験③
・12月中旬の最終試験(ファイナル)
という感じで、
「毎月が試験」
でした。
ちなみに、最終試験(ファイナル)の試験範囲に関しては、シラバスにも載っていません。
僕にとって、一番辛くもあり、楽しかった「国際ビジネス(International Business)」の授業では、
最終試験(ファイナル)が、教科書全部(400ページ超)というものでした(笑)
【通常試験以外の抜き打ちテスト】
通常のミッドターム、ファイナル試験とは別に、抜き打ちのテスト(クイズと言われていました)もありました。
基礎管理会計学の授業のクイズでは、記述式の問題ではなく選択問題(40問くらい)が出されました。
クイズは、唐突にやってきます。
授業が始まると、教授がいきなりペーパーを出してきます(笑)
そして、20~30分の時間が与えられ、クイズが終わると、そのまま授業。。。
これは、予習&復習&ブラッシュアップをしていないと対応できません!
しかし、授業もしっかり聞いていないとファイナルの試験には対応できません。。
というのも、
・授業の復習もしっかりやりました。
・ノートもまとめました。
・教科書も何度も読みました。
でも、それでも、知らない問題が出てくるのです。
多分、授業中に教授が言ったんでしょう。
見た事も聞いた事もない問題が何問もありました。
僕は、教授の発言の内の何個かを聞き逃していたのです。。。
アメリカ・ビジネススクールでの一番最初のクラスは、何が何だか分からないうちに終わってしまいました。
5.平均睡眠時間は、どれ位だったか?
予習と復習で、平均13~15時間くらいを費やしていた
という話はしました。
では、平均睡眠時間はどれ位だったかというと、、、
普段は4~6時間
試験前は1~2時間
というのが普通でした。
普段は、予習、復習以外にも、グループワークが入ったりもします。
そして、試験前になると、正直エナジードリンクを手放せなくなる日が続きます(笑)
また、当たり前のことですが、勉強の集中時間というものがありますよね。
人によって程度の差はありますが、普通は持続できるのは1時間半がマックスでしょう。
僕は、耳栓をして誰からも邪魔が入らない環境に身をおけば、3時間がマックスです。
でも、それは「ゾーン状態」に入ったときのみで、そんなに頻繁に「ゾーン状態」を起こすことは出来ませんでした。。。
人の適切な睡眠時間というのもはあります。
それに関しては、こちらの記事(8時間睡眠の効果は?理想の睡眠時間を見つける事は可能か?)をご覧下さい。
僕は、自分のベストな睡眠時間を知り、エネルギーを活用してきました。
「睡眠は武器。自分の力を引き出すために活用しないといけない」
です。
是非とも、MBA留学中は自分のベストな睡眠時間を知って、時間を有効に使うようにしてみて下さい!!
6.まとめ
今まで
・シラバスとオフィスアワーについて
・予習・復習に使った時間
・グループワークで時間管理術を学んだ
・海外MBAの試験について
・平均睡眠時間は、どれ位だったか?
について、書いてきましたが、如何だったでしょうか?
ここに書いたMBAの授業の流れに関しては、ほんの一部です。
正直、日本でのぬるま湯の生活の習慣に慣れてしまった僕は、新しい習慣を作り出すのに苦労しました。
ですので、この記事を読んでいる皆さんには、海外に出るまでに
「自分の習慣をある程度壊して、新しい環境への準備をする」
ことを、強くオススメします!
そうする事で、実際の海外MBA生活で「ガツン!」とやられる事は少なくなりますので!!
今回の記事が、参考になれば幸いです。
• 自分は、一体何のために働き、生きているのか?
• 自分が心から達成したい人生の目的とは、一体何なのか?
• 成功の正体とは?
などを発信しています。
「後悔しない人生を歩むための生き方」
という生き方や人生哲学を、一緒に探す旅です。
興味のある方は、下記フォームからどうぞ