3.青春18きっぷの基本6ルール
【18きっぷルール①:改札印を必ずもらう事】
青春18きっぷを使用する際は、必ず改札印をもらいましょう。
※青春18きっぷは自動改札機に通せません。
<改札印をもらう基本的な方法>
『乗車する際に、駅員さんのいる改札口へ行き切符を見せる』事です。
そうすると空欄に改札印を押してくれます。
<別の方法>
青春18きっぷが使える期間を中心に運行されている臨時夜行快速列車「ムーンライトながら(東京(東京都)~大垣(岐阜県)を結ぶ)」に乗る場合は、0:00になった時に車内で車掌さんに改札印を押してもらうようになります。
一度改札印を押したら、あとは途中下車や車内検札時に切符を見せるだけでオッケーです。
【18きっぷルール②:時間ルール~0:00からしか使えない】
これは、「青春18きっぷ」を使用する上で、最も重要なルールになります。
ルール1の「ムーンライトながら」の箇所でも触れましたが、キーワードは「0:00」です。
ここでは、青春18きっぷ利用者が良く利用する「ムーンライトながら」を例にとりましょう
「ムーンライトながら」の運行スケジュール
停車駅 | 時間 |
東京駅 | 23:10発23:05に入線8番線 |
品川駅 | 23:18発 |
横浜駅 | 23:36発 |
小田原駅 | 0:31発 |
沼津駅 | 1:08発 |
静岡駅 | 1:48着1:50発 |
浜松駅 | 2:46着3:16発 |
名古屋駅 | 5:19着5:21発 |
岐阜駅 | 5:40着 |
大垣駅 | 5:50着 |
ここで注目すべきは、小田原駅です。
東京駅を出発して、「0:00」を過ぎて一番最初に通過する駅が小田原駅です。
という事は、もし東京駅で改札印を押してもらうと、東京~小田原間で一日を使ってしまう事になるのです!!
なので、「ムーンライトながら」に乗る時には、0:00を通過する駅までの切符を普通に買っておく必要があるのです。
慣れている人は、こういった間違いをする事はありませんが、初めて青春18きっぷを使用する人は、間違えてしまいます。。。
【18きっぷルール③:特急、新幹線等には乗車できない】
青春18きっぷを購入して、特急などに乗る人はあまり居ないとは思いますが、もし乗車する場合は、下記のルールがあります。
「特急(新幹線含む)」「急行列車」「グリーン車」に乗車する場合は、
『特急券・急行券・グリーン券等必要な切符+普通乗車券』を別途買う必要があります
ただし、普通・快速列車のグリーン車自由席に限り、グリーン券を別途買えば乗車出来ます。
これだと、良く分からないですよね。
特急列車などのグリーン車=「グリーン車指定席」
普通列車のグリーン車=「グリーン車自由席」
になります。
なので、この「グリーン車自由席」に限っては、グリーン券を追加購入すれば乗車することが出来るという事です。
勿論、同じ普通列車でも「グリーン車”指定席”」には乗車できません。
【18きっぷルール④:第3セクター鉄道は、別料金が必要】
第3セクター鉄道のように、旅客鉄道会社線(JR線)以外の会社線を経由する列車を利用する場合は、別途乗車券が必要になります。
例えば、JR九州の肥薩おれんじ鉄道。
この列車は、鹿児島本線八代 – 川内間を通っている第3セクター鉄道ですが、この区間はJRからの直通列車で通過するだけでも、各鉄道会社の乗車券類を別途購入する必要があります。。。
(今は、九州新幹線が開通した事で福岡から鹿児島まで普通列車の旅をする人も少なくなったのでしょうが。。)
ただし、例外もいくつかあります。
<北陸新幹線の開業の影響>
1.あいの風とやま鉄道線の「高岡~富山」間については、普通列車の普通車自由席に乗車してJR線へ通過利用する場合に限り、利用できるようになりました。しかし、高岡駅、富山駅に限り途中下車できますが、その他の駅では下車できないという条件付です。
2.IRいしかわ鉄道線の「金沢~津幡」間については、普通列車の普通車自由席に乗車してJR線へ通過利用する場合に限り、利用できるようになりました。しかし、金沢駅、津幡駅に限り途中下車できますが、その他の駅では下車できないという条件付です。
<北海道新幹線の開業の影響>
青函トンネルを走る在来線の列車は臨時列車を除きなくなり、木古内~五稜郭間は、第三セクター道南いさりび鉄道となりました。
この区間に関しては、別途「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2300円)を買うと、北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間および道南いさりび鉄道線の木古内~五稜郭間をそれぞれ片道1回利用できます。
ただし、このオプション券は有効な「青春18切符」を持っている人のみに発見されるので、注意です。
1枚の青春18切符を複数の人で利用している場合には、各自1枚のオプション券が必要です。
【18きっぷルール⑤:払い戻しは不可能】
青春18きっぷの払い戻しは可能です。
しかし、『一回(一日)でも使ってしまったら、払い戻しは不可能です!!』
5回分使うつもりで購入したが、予定が変わってしまって利用期限内に5回分使い切れなかった。。。という事はあるかも知れません。
これでは、青春18きっぷを買うメリットがありません。
僕自身、四国に旅行に行った際に、どうしても予定を切り上げて東京に戻らなくてはならなくなった事がありました。
その時は、たまたま宿で知り合った日本中を旅していた大道芸人の人に格安で譲りましたが、こんな人に巡り合えるケースは余りありませんよね(笑)
<青春18きっぷを購入するときの注意点>
基本的に5回分(5日分)全部使い切ることを前提にして計画を立てて、無駄にならないようにすることですね。
また、「青春18きっぷ」の旅行中に台風などで列車が遅れたり運休になり旅行が継続出来なることもあると思います。
もしそうなったとしても、「当日使用している分の払戻し」や「無駄になってしまった分の払戻し」はJRでは受け付けてくれません。
しかし、欧米の交通機関と違って、そこは日本です。
金銭面以外の措置がとられる場合もありますので、駅員さんに詰め寄る事はしないで、駅や車内での案内をしっかり聞くようにしましょう。
【18きっぷルール⑥:JRホテルグループにて宿泊料の割引が受けられる】
これは、結構知らない人がいますね。
<予約方法>
事前に予約センターに電話して申込みをします。
そして宿泊の際に「青春18きっぷ」を提示すると、宿泊料の10~20%程度の割引を受けられます(割引率は各ホテルによって異なります)。
<JRホテルグループとは?>
JRホテルグループのホテルは全国に65ヶ所あります。
本屋などに置いてある「JR時刻表」の表紙をめくった裏側にもホテルの一覧が掲載されています。
ホテルは、その多くが駅に直結もしくは駅のすぐ近くにあるので、凄く便利です!!
僕自身、東北に青春18きっぷを利用して行ったときには、メトロポリタン仙台を利用しましたが、すごく快適でした。
JRホテルグループのHP:こちら
※「エリアマップから探す」で、各エリアのホテルを検索出来ます。
JRホテルグループの予約センター TEL:03-3216-0489(営業時間:9:30~18:00、土・日・祝日休業)
※ネットでの予約も便利ですが、予約センターは、懇切丁寧に対応してくれます。
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