TERUです。
先日、バージニア州にあるアウトレットモールに行ってきました。
その時、僕が感じたこと。
「どの店からも中国語が聞こえ、どの店からも中国人が何個も大きな袋を抱えて出てくる」
「中国人による爆買いだなぁ~」
でした!
2016年、日本の銀座は今までの
「洗練された」
「高級感あふれる」
「落ち着いた」
街ではなくなったと、日本のニュース記事を何度も読みました。。。
原因の1つは、皆様ご存知の中国人による爆買いです。
そこで、中国の動きと絡めて、僕なりの考えを今回は記事にしていきたいと思います。
【目次】
1.中国の爆買いが何故減ったのか?
2.中国国内の現状とは?(3つの業界を比較してみる)
3.中国の世界戦略の基本ベースとは?
1.中国の爆買いが何故減ったのか?
今年の夏を過ぎた当たりから、中国人による爆買いの数が減ってきて、
様々な課で量販店の数字が落ち込んでいるという報道がありました。
中国企業傘下となってしまい、中国人が日本を訪問した際には、
必ず寄るとまで言われる「日本国内最大規模の免税店」と謳うラオックスですら、
2016年1~6月の連結決算が売り上げ高、利益率共にマイナスになってしまいました。
中国人による「爆買い減少」の理由を、
「中国経済の減速や円高の影響」
と言っている人もいるようですが、それは大きな理由ではありません。
一番大きな理由は「中国の税制の変更」です。
中国人の購買意欲を日本を始め諸外国に取られ、
中国国内の百貨店やスーパーが驚くほどの閉店ラッシュ状態に。。。
その状態を避けるために、中国政府が行ったこと。
『旅行客が海外で購入したモノを、中国国内に持ち込む際の税率を大幅に引き上げる』
でした。
例えば、ロレックスやフランクミューラー(フランク三浦ではないですよw)などの高級時計。
今まで、国外から中国に持ち込む時の税率は30%でした。それを60%まで引き上げたのです。
せっかく、中国国外で免税で買ってきても、
自国に戻るときに税率をここまで上げられては、
免税で買ってきた意味がありません。
3.中国国内の現状とは?(3つの業界を比較してみる)
【①中国国内の小売業の閉店ラッシュ】
2016年7月20日、中商情報網というビジネス専門サイトは、
「2016年上半期における中国小売業の閉店ラッシュ」という記事を取り上げました。
その中で「2016年上半期、『陣没(閉店)店舗最新リスト」まで作成して掲載しました。
「陣没」に追い込まれた大型百貨店の中には、
・摩爾百貨の成都店
・友誼商店の南寧店
・南京八百半の南京店
・世紀金花の銀川店
などが載っています。
【②中国国内の百貨店の閉店ラッシュ】
2016年9月6日、北京商報というビジネス専門紙は
「2016年、広がる百貨店の閉店ラッシュ」とする記事を掲載し、
中国の百貨店を襲う「閉店ラッシュ」を大々的にレポートしました。
記事はまず、8月末に
・山東省青島市の大型百貨店、陽光百貨
・全国展開の百貨大手である百盛集団の重慶市万象台店
・大連で有名な久光百貨
が相次いで閉店したことを取り上げました。その原因は「深刻な業績不振が閉店の原因である」と分析しています。
2つ目に挙げた、重慶市万象台店については、
オーナー会社である百盛集団全体の売上総額が前年同期比で『12%減』。
その結果、百盛集団は万象台店だけでなく、
2016年に入ってから西安市の東大街店と重慶市の大坪店も閉店させることとなっています。
また、大連久光百貨に至っては、2016年上半期の売り上げが、
前年同期比で『48.8%も激減』した事を伝えました。
【③中国国内のスーパーマーケットも閉店ラッシュ】
中国最大の検索サイトである「百度」は、
「百度百科・閉店ラッシュ」の項目を設けています。
この項目内では
・華潤万家という全国チェーン が今年に入ってから727店舗を閉店(「閉店ラッシュ」の最高記録を更新)
・カルフール・グループも中国全土で18店舗を閉店
・人人楽というスーパー大手は11店舗を閉店
と載っています。
これらが、今の中国の現状です。
これらの小売、百貨店、スーパーの閉店ラッシュは、
「百貨店」 vs 「インターネットによる販売の拡大や通販」
との市場競争の激化による、インターネットの勝利
という面も大きいでしょう。
中国のネット通販の売上高は、2016年は前年と比較して26%伸びています。
その額日本円でおよそ85兆円にも上り、
経済が減速する中でも、今後更に拡大すると見込まれています。
しかし、その市場競争の激化は、一つの原因であっても、一番の原因ではありません。
最大の原因はやはり、特に昨年から顕著となった 中国経済そのものの低迷 です。
日本のバブルが一瞬にして崩壊したように、
中国バブルは見せ掛けだけ良いだけで、内情はこういった状況です。
日本のバブル期に日本人がヨーロッパに出かけブランド品を買い漁ったあと、
パリの店が業績不振に陥ったように、歴史は繰り返すのです。
4.中国の世界戦略の基本ベースとは?
3で書いたように、中国経済の内情はボロボロです。
過去の中国の歴史から、国内経済が落ち込んでくると、、、
・国外に「仮想敵」を作り出し、国民の不満をそちらに向かわせる
(反日感情をあおるのは、まさにその一例)
・別の事を大きなニュースとして取り上げ、話題をそらす
(トランプなどは今格好のいいネタでしょう)
という事を仕掛けてきます。
トランプが正式に大統領になるのは、2017年1月20日です。
それまでに、中国から様々な事を日本に仕掛けてくる可能性はあります。
最悪の事態は、また尖閣諸島周辺に漁船(という名の国民軍)が何百隻も押し寄せてくることです)。
「中国経済は落ち込んでいる」「中国バブルは終わった」などと言われて久しいですが、
今後このまま中国経済が成長を続けていくことかどうかは、習〇平さんが知るのみです。
とある専門家は「実際はマイナス成長である」と言い
別の専門家は「中国はこれからまだまだ延びる」と言っています。
何にせよ、どちらか一方の意見を聞くのではなく、
両方の意見を冷静な立場で見聞きする事が、
物事を判断するのには、非常に重要な能力です。
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