TERUです。
5月3日(木)は憲法記念日。
テレビでも、色々な特番が組まれているとは思いますが、是非とも全ての日本人に読んでもらいたい本があります。
タイトル:國破れてマッカーサー(著者:西 鋭夫(にし としお))
本書は557ページもあり、ボリュームたっぷりですが、
「アメリカ政府の極秘資料をもとに、GHQの占領政策の欺瞞を暴き、日本人の変節を問う」
「いま解き明かされる『占領の真実』」
と書かれた本は、一読の価値があります。
【西鋭夫とは?】
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授であり、
Real Last Samuraiと呼ばれた西鋭夫さん
今回紹介した本の原文は、「Unconditional Democracy(無条件民主化)」と題された、英語の論文です。
西鋭夫さんがアメリカでこの論文を発表された後に、CIAがエージェントとして西鋭夫さんをスカウトにきたそうです。
アメリカ籍となる項目も含んだ契約書にサインを求められた西さんは沈黙されました。
そして出した答えは「NO!!」
CIAの誘いを断るなど、前代未聞の出来事だったのでしょう。
スカウトも慌てふためき、理由を問いただします。
「ここで自分の国を裏切るものは、将来お前の国も裏切る、そんなやつを雇う気なのか」
この言葉に当のCIAのスカウトが涙したそうです。
それから2年間CIAからのオファーを断り続け、「real last Samurai」の異名をもっています。
【スタンフォード大学フーヴァー研究所とは?】
在籍する教授は133名(うち3名は、ノーベル経済学賞受賞者)
前々政権時においては、そのうち25名がホワイトハウスの要職につき、アメリカを舵取りしました。
西鋭夫さんはその世界の情報が一手に集まるフーヴァー研究所に、30年以上にもわたり在籍している唯一の日本人です。
【歴史を学ぶ意義とは?】
アメリカの経営大学院時代の事です。
経済学の授業後のオフィスアワーにて。
「アジア危機」のケーススタディーに関して教授と話していた時のことです。
教授から
歴史というのは、究極の結果論 なんだよ。
だからこそ、我々は経済学を学ぶときに、経済理論だけを学ぶのではなく経済の歴史を学び、先を読まないといけないんだ。
ただ、経済学だけを学ぶのではなく、統計学やファイナンス、会計学、マーケティングなどの他の学問も学び、それらの情報を組み合わせて、更なる危機に備えないといけないんだ!
と言われました。
「歴史=究極の結果論」
歴史を、そういった認識で見た事がなかったので、これは本当に自分には衝撃的でした!!!
またアメリカに来て、色々な国の留学生から『日本の歴史』を聞かれる事が多かったです。
僕は日本の歴史に関しては、勉強してきた自負がありました。
それでも、彼らが聞いてくる質問は答えられないものばかりでした。
自国の歴史を語れないと、「君は本当に日本人か?」と笑われてしまいます。
そこから、僕は日本の歴史だけでなく
・日本の宗教観
・日本人の精神
なども勉強するようになりました。
また、歴史は日本の歴史だけではなく、世界の歴史と関連させて見ていくと面白いです。
例えば、今日本でやっている「西郷どん」当時の日本を・・・
・ペリーが何故日本にやってきたのか?
・戊辰戦争とアメリカの南北戦争の関連性
・クリミア戦争が日本に与えた影響
などと組み合わせてみていくと、すごく面白いですし、そういう会話を通じて、ヨーロッパの国の方達とのコミュニケーションも盛り上がります。
今回、紹介した本は、今後の日本で絶対に話題になるであろう「憲法9条」だけでなく、GHQがどのように現日本国憲法を作り上げたのか?
を学ぶのには最適な本だと思います。
ここから、戦後日本がどのように作られていったのか?を学ぶキッカケになったら幸いです。