未来を予見する~キーワードは「HSP」と「調和」

TERUです。

 

先日、とある方と「人類のラストフロンティアは何だろうね?」という話になりました。

 

フロンティアといえば、「アメリカのフロンティア」に関して、以前記事を書きました。

記事:【アメリカを読み解く】地政学的視点とフロンティア精神がキーワード

 

【アメリカのロンティアの歴史①】
19世紀までは、西部開拓というフロンティアがあった(象徴するものは、大陸横断鉄道、ゴールドラッシュ)

【アメリカのフロンティアの歴史②】
20世紀に入ってからは、自動車というフロンティアがあった(象徴するものはT型フォード)

【アメリカのフロンティアの歴史③】
第一次世界大戦が終わった時点で、アメリカGDPがヨーロッパ全体のGDPを抜き、技術革新というフロンティア(主に軍需産業)

【アメリカのフロンティアの歴史④】
第二次世界大戦が終結すると、次のフロンティアが求められ、それを実現したのがJ・F・ケネディですね。
彼は「ニュー・フロンティア・スピリッツ」を掲げ、宇宙というフロンティアを国民に見せました。
(これは、実際にはロシア(共産主義)の拡大を防ぐフロンティアであったと言われています)

【アメリカのフロンティアの歴史⑤】
しかし、その後1970、80年代はフロンティアが無くなって、アメリカ経済は衰退します。
オイルショックが重なり、更に日本の自動車がどんどんアメリカに入ってくる事で、アメリカの自動車業界は大打撃を受けます。
また、日本のバブル期はこの頃なのでマンハッタンのビルを日本企業が買い漁ったりしていましたね。
そんな時に、現れたのはレーガンです。
彼は、「強いアメリカを取り戻そう!」というフロンティアの原点を国民に示しました。

【現在のアメリカのフロンティア】
そして、現在のアメリカはIT、人工知能というフロンティアがあります。(これは当分続くでしょう)

 

次世代の人類のフロンティアは?

未来を予見する~キーワードは「HSP」と「調和」

宇宙探索(火星移住など)

イーロンマスクなどが有名ですが、これが主流になりそうというのが、普通の人が思いつくフロンティアですよね?

でも・・・。
個人的には、地球内での移動でも火星への移住でも『肉体の移動』であれば、どうしても限界があるように感じます。

 

では、人はどこに向かうのか??

内面の旅(変性意識での旅)

こっちだと思います。
人間の内的探求は、不思議がいっぱいですからね~~

 

個人的にはこっちの内的宇宙の旅のほうが、火星移住よりも興味あります。

 

そこで、注目されるキーワードはHSP(Holistic Selling Proposition)です。

HSPに関しては、こちらの記事で言葉だけ触れました。
記事:レストランの「負けられない戦いが、未来にはある!」(vsテクノロジーの進歩)

 

HSPとは?

HSP(Holistic Selling Proposition)
これは、もちろん僕が作った言葉ではありません。

 

この「HSP」という言葉は、
ブランディングに関する書籍をいくつか出している「マーチン・リンストローム」という人が提唱している時代のブランドキーワードです。

 

彼は、ブランドの移り変わりを研究していて

50年代:USP(Unique Selling Proposition)
60年代:ESP(Emotional Selling Proposition)
80年代:OSP(Organizational Selling Proposition)
90年代:BSP(Brand Selling Proposition)
現代社会:MSP(Me Selling Proposition)
未来社会:HSP(Holistic Selling Proposition)

 

こんな感じで、各ブランドが重視されるキーワードを分析しているんです。

 

ネットで調べれば、それぞれ何を意味するか?は出てくるのですが、簡単に説明しますね。

・USP=ユニークさが重視される
・ESP=商品や作り手への感情が重視される
・OSP=企業理念などが重視される
・BSP=ブランド(ロゴなど)が重視される
・MSP=消費者がブランドの一員になる

※USP~BSPまでは、何となくイメージできると思います。
※MSPは、読者モデルが良い例ですね。

 

このブランドの移り変わりって、何となくイメージ出来ますか?

 

興味があれば、彼の著作を読んでみて下さい。
日本語で数冊出ていますので。

 

今の時代は「MSP」
インターネットが世界中に広がり、誰もが情報発信を出来る時代になりました。

ブログやFacebook、twitterなどなど。
今まで消費者だった人が、販売者にもなれる時代になっています

 

マーチン・リンストロームは、

MSPの次の時代の、ブランドのキーワードはHolistic(ホリスティック)だ

と言っています。

 

「ホリスティック」とは何かと言うと、ギリシャ語で「全体性」を意味します。

この言葉から派生する関連ワードは
・Health(健康)
・Heal(癒し)
・Holy(聖なる)
・Whole(全体)
などがあります。

つまり、これからの人類は、
・ある種の「宗教性」を持ちつつ
・他との繋がり
・調和
・全体性
を重視していくのではないか?と思っています。

 

スピリチュアルと健康の関係

先ほど、Holistic(ホリスティック)から派生する関連ワードの1つとして
『Health(健康)』
を挙げました。

 

こんな事を御存知でしょうか?
というか、そもそも健康って何でしょう?

WHO(世界保健機構)が健康の定義に関して
・肉体的健康(体の元気さ)
・精神的健康(精神的なゆとり)
・社会的健康(社会生活の豊かさ)

この3に加えて、「スピリチュアル的健康」を健康の定義に加えようとした事がありました。
最終的には公式な定義として入らなかったようですが・・・。

 

ただ、、、

スピリチュアルと健康は密接に関係している。

という事はWHOが意識している事は確かだと思います。

 

健康1つ取っても、

『体、精神、生活全般の豊かさ、のホリスティック的(全体性)の繋がりやバランス、調和で健康を考える時代がやってくる』

つまりは
『要はバラバラではなく、全部繋がっていますよ』
という話です。

 

個人的には、これからの時代は、
「癒し系(動物も入る)」
「スピリチュアル的なもの」
「“氣”的なもの」
などのビジネスが益々流行るだろうし、

「脳科学」
の研究も指数関数的に進んでいくと思っています。

 

イメージで言えば、

“目に見えないものにお金を払う(価値を感じる)時代”

になるのは明らかかなと。

 

調和、繋がり などが流行るのは自然な流れかなと。

アメリカで「君の名は。」の実写版をやるのも、それを見越してなのかな?という観点で見ています。

記事:「君の名は。」ハリウッド実写化。その時代背景と撮影舞台を勝手に考えてみた

ハリウッド映画は
・時代の流れを読み
・次のパラダイムにはどういったテーマが受け入れられるか?
といった事を、上映の何年も前からリサーチ、研究を重ねると言いますからね。

 

ラストフロンティアでは、調和が求められる

Facebookのザッカーバーグが、去年ハーバード大学の卒業式で話していたスピーチの中でも「コミュニティー」の話が出てきましたね。

これからの時代は、いかにコミュニティーの中で自分の役割を発揮できるか?が大事になります。

 

でも、各メンバーが違う価値観を持つ中で、調和能力を身につけるのは、一朝一夕で出来る事ではありませんよね。

その「調和」というものを、古来より大事にしてきたのは、他でもない日本人です。

 

僕は、今巷で騒がれている「日本(人)は凄いんだぞ」という風潮には「???」という気持ちが正直あります。

でも、アメリカで10年生活して、様々な人種の方と仕事をしたり会話をしたり、遊んだりしていて思う事は
「日本人が一番バランス感覚がいい」
という事です。
そこは、本当に自信を持っていいと思います。

 

今まで、様々な記事の中で「日本人が今後の世界のリーダーになれる」と言ってきたのには、このような理由もあります。

 

アメリカに来て、日本を外から見ることが出来ました。

 

この記事も、あわせて読んでいただけると、僕の言いたい事が分かってもらえるかなぁと。

記事:未来予想図~アメリカに10年住んで見えた「日本人に求められるもの」

この記事が、何かの参考になれば幸いです。

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