レストランの「負けられない戦いが、未来にはある!」(vsテクノロジーの進歩)

TERUです。

まずは、こちらの写真をご覧下さい
レストランの「負けられない戦いが、未来にはある!」(vsテクノロジーの進歩)

これは、ワシントンDCの「とあるレストラン」のバックヤードの風景です。

 

Q. これらのタブレット、何か分かりますか??

A. UBER EAT、amazon restaurantをはじめ、オンラインオーダー用のタブレットです。
(業者から支給されています)

※ちなみに、今回の記事では、業者が取る利ざや(%)などに関しては言及しません。

 

アメリカのレストラン業界~時代の流れ

今、アメリカでは、レストランに行かずネットでオーダーして家や職場まで運んでもらう人が激増しているんです。

また、以前こちらの記事(食の未来の姿!配達ロボットが街を闊歩する時代の幕開け!)でも書きましたが、配達ロボットもアメリカでは出てきています。

テクノロジーの進歩により、
『今後、オンラインオーダーの需要が高まるとすると、「リアル店舗」の存在意義が問われるようになりそうです』
と言われていますが、本当にそうでしょうか?

 

僕の考えは違います。

リアル店舗だからこそ出来る事がある。

来店客の「体験価値」を高める事で、リアル店舗の価値は上がる。

と考えています。

 

 

レストラン以外の現状と未来予想

では、レストラン以外の現状と未来予想はどうなのでしょうか?

人口知能研究の世界的権威であり、グーグルで機械学習と自然言語処理の技術責任者を務める、Ray Kurzweil氏は、著書の中でこう話しています。

映画や音楽、本について

既に、物理的なものからデジタルなものへと変貌している。
膨大な数の非常に質の高い音楽やビデオや本などが気軽に無料で提供されています。

その一方、人々は有料でも自分の好きな音楽や映画、本を入手しています。
つまり、無料のオープン・マーケットと有料の特許マーケットが共存しています。

 

衣服について

3Dプリンターが主流になるには、サブミクロンの解像度が必要になります。
しかし、10年で100倍になっていくという(指数関数的な)ペースで解像度が上がっています。
2020年までにはサブミクロン・レベルに到達できて、衣服を3Dプリントできるようになるでしょう。

その結果、クールなデザインをダウンロードして、服を安く自由にプリントする時代がやってきます。
一方で、それでも才能あるデザイナーに服の需要も十分残るでしょう。

 

僕は、

リアル店舗だからこそ出来る事がある。
来店客の体験価値を高める事で、リアル店舗の価値は上がる。

と言いました。

では、リアル店舗(レストラン)が取るべき対策は、何でしょうか?

 

テクノロジーの進歩に対して、リアル店舗(レストラン)が取るべき対策とは?

 

キーワードは「体験」です。

体験と一言で言っても、イメージが沸かないと思います。

そこで、体験の3つの要素を挙げたいと思います。

【体験の3つの要素】

①誰にでも出来る(再現できる)体験
②その人しか出来ない体験
③他人とのコンビネーションによる体験

これだと、まだ分かりづらいですよね。

 

個人の話で例えてみましょう。

①=海外MBAを取りに行く:そこまで価値は無い
②=高校を卒業間近の3年生2月に中退:こっちの方が価値が高い
③=彼氏・彼女と別れる:一人では絶対に出来ない

①は、お金と時間があれば誰にでも体験できるからです。
②は、僕の大好きな芸能人さんの話です。タイムマシンが開発されない限り、再現できないという非常に価値の高い経験です。
③は、一人では出来ませんよね。エアー彼女だったら、一人で出来ますが(笑)

 

では、今度は、①~③をレストランに例えてみましょう。

①=どの店でも提供できる経験
②=その店しか提供できない体験
③=客と店のコンビネーションによる経験

①は、「他のお店と代わり映えしないメニューを提供してる」がイメージしやすいですかね。
②は、東京にある会員制のラーメン懐石や、最近ホワイトハウスの料理人がオープンしたフレンチ他色々。(一番多い)
③は、ネットでも話題になった、岡山にあるラーメン屋さん(料金の端数が、店員とのジェンケンで決まる。下に写真があります)

レストランは、「他の店には出せない体験をいかに提供できるか?」が勝負です!!
これは、ブランド構築にも関わってきますが、長くなるのでブランドに関しては割愛しますね~

 

僕の感覚では

①<②<③

です。

①は、論外=確実に淘汰される(今DCでは既にそういう状況になっています)

②は、今は生き残っているが、今後は厳しくなるでしょう(ブルーオーシャンを作っていかないといけない。すぐにレッドーシャンになるけどねw)

③が、これからのリアル店舗が生きる道です。

 

大事な事は
「行ったら美味しい」は当たり前
「そこでしか得ることが出来ない体験」を提供できるか
です。

 

ちなみに、先ほど③の例に挙げた岡山のラーメン屋さんの店内には、
こんな事が書いてあります(笑)

レストランの「負けられない戦いが、未来にはある!」(vsテクノロジーの進歩)

ジャンケンって、アメリカでも普通にやるから、これをアメリカで実践したら凄い勢いでネットで拡散されると思います。
(会計上の問題とか、チップの問題とかは、今は無視してますw)

これって、
・新しいメニューを作るわけでもない
・新しい広告を打つわけでもない
でもないですよね。

写真のように、堂々と書いていなければ
スタッフが「実は、こんな事をやってますよ」と一言言うだけ。
それだけです。

 

専門家(飲食店コンサル)の意見は、どうなのか?

『売れる飲食店作りの秘訣を論理的に、そして分かりやすく解説します』と謳っている飲食店コンサルが、
自身のメルマガでこんな事を書いていました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「店に来てこそ味わえるもの」って何だろう?

・料理は、「出来立て感」や「シズル感」が味わえるものがある
・スタッフが、料理に合う飲み物を提案してくれる
・スタッフが、ストレスなく食事をサポートしてくれる
・店がいい意味での”喧騒感”があり、食事をしていて楽しい空間である
・食材、ドリンク等の色々な知識を知る事ができる
・「さすがプロだ!」というような料理を作っているところが見れる
・目の前で調理してくれる
・元気なスタッフを見ることで、自分自身も元気になれる
・一人でふらっと行っても、スタッフが大事にしてくれる

などなどが、パッと浮かんだもの。

こういうことを店が「提供」できないと、「リアル店舗」の価値はどんどん下がっていくかもしれません。
さて、あなたの店には、「リアル店舗」だからこそできる、「店に来てこそ味わえるもの」ってありますか?
(メルマガより引用)
(色々言われるの面倒なので、名前は言いません)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんな事は、リアル店舗のオーナーはやっていますよね。

こんなレベルの事しか書けないのに、飲食コンサルって・・・
って思ってしまいました。

これ以上は、、、モゴモゴ・・(笑)

 

まとめ

「レストランの負けられない戦い(=リアル店舗が目指すべき事)」

 

① いかに、オリジナリティーで顧客の体験価値を高める事が出来るか?

マーケティング用語で言えばUSP。
ただ、USPの時代は既に終わっています

AIが発達していく未来においては、大事になるのはHSP。
HSPは凄く大事なので、別の機会にお話したいと思います。

② 口コミを生む⇒ネットで(良い方向に)拡散してもらう

口コミを生み方法って、沢山あります。
でも、これからの時代における口コミって、いかに顧客に『驚き+サプライズ+特別感』を演出できるか?にかかっています。

 

『体験』というのは「目に見えない価値」です。

こういった目に見えない価値は、今後AIなどのテクノロジーの発展が加速するにつれ、どんどん大事になっていくはずですが、どう思いますか?

この記事が、レストラン関係者の目に止まって、少しでも役に立てれば幸いです!!

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