アメリカでは、何故Crawfish(ザリガニ)を食べるのか?その歴史背景を調べてみた

TERUです。

 

アメリカに住んで10年。

オクラホマ・シティー(オクラホマ州)、アトランタ(ジョージア州)、ナッシュビル(テネシー州)、メリーランド州と住んできて、食文化の違いに色々と戸惑うこともありました。

その戸惑いの1つが、旅行でルイジアナ州に訪れた時に食べた「crawfish」

crawfishとは、日本語で言えば ザリガニ

アメリカでは、何故Crawfish(ザリガニ)を食べるのか?その歴史背景を調べてみた

小さい時には、学校の近くの池でザリガニを釣ったりしていましたが、当時の僕らの常識では「ザリガニ=食べ物」という感覚はありませんでした。

 

そして、何十年が過ぎ・・・

アメリカでCrawfish(ザリガニ)を食べました。

それは、それは、美味しゅうございました!!!

 

ネット(Twitter)では、
「香港のセブンイレブンで人気のカッコいいカタカナのおにぎり、その名も「ザリガニサラダ」」
として、ちょっと話題になっています。

アメリカでは、何故Crawfish(ザリガニ)を食べるのか?その歴史背景を調べてみた

多くの日本人は

『えっ!?ザリガニなんて食べるの?』

っていう人も居るかもしれません。

 

僕も、恥ずかしながらルイジアナで食べるまでは、そう思っていました。
でも、そういった食に対する先入観は良くないですよね。

僕は、友人と一緒になって
「アメリカ人は、ザリガニなんて食べるのかよ~」
なんて、言っていたことを猛反省です・・・。

 

今でこそ、ワシントンDC界隈では「TERU=食に詳しい人」というイメージがついていますが、、、
少し昔までは、アメリカの食に対する知識も乏しく、アメリカの食文化を馬鹿にしてアメリカ人の友人と喧嘩になったこともあります。。。

それ以来、アメリカにおける食文化についても、しっかりと勉強するようになりました。

 

その結果、

「食はその背後にある歴史なども知っておくと、味も良くなる!」

と僕は思うようになりました。
(これは、世界の食文化に関しても一緒だと感じています)

 

そこで、アメリカにおけるCrawfish(ザリガニ)の食の歴史を調べてみました。

 

【アメリカでは、何故Crawfish(ザリガニ)を食べるのか?】

Crawfish(ザリガニ)は、元々ケイジャン料理と呼ばれる、テキサス州の東隣のルイジアナ州南部の料理です。

18世紀のアメリカ大陸では、熾烈な植民地戦争がありました。
特に、イギリスとフランスの植民地争いを繰り広げており、フランス系住民の一部がルイジアナ州の南部に移住。
そこで、自給自足のため、土着の食材(ザリガニ、ワニ、カエルなど)を使った独特の料理体系を作り上げました。

 

ちなみに・・・
Crawfish(ザリガニ)は、フランス料理ではエクルビスの名称で親しまれている、普通に使用されている食材です。

こういった「フランス料理の流れ」+「新大陸アメリカへの移住」という歴史もあり、Crawfish(ザリガニ)は南部では非常に有名な食材になりました。

一説によると、世界のザリガニの95%がルイジアナ州で消費されるみたいです!!

 

あと・・・
皆さん、誤解があるようですが、高級食材と言われるロブスターは、エビではなくザリガニの仲間です。

 

 

【Crawfish(ザリガニ)のシーズンは?】

Crawfish(ザリガニ)のシーズンの始まりは、通常、1月下旬から2月中旬くらい。
シーズンの終わりは、4月下旬くらい。
その時期を過ぎるとザリガニが成長し過ぎて、ゆでても硬くて美味しくないようです。

もし、2月~4月の間にルイジアナ州に行く事があれば、是非とも先入観を捨てて、Crawfishを食べてみましょう!

 

 

【SUSHIでもCrawfish(ザリガニ)はあります】

もう1つ余談を・・・。

アメリカで食べるSUSHIでも、Crawfish(ザリガニ)を使ったメニューはあります。

Iyoya(伊予屋食品)という日本の会社が、『Crawfish salad』という商品を作ってアメリカに輸出しています。

味は、マスタードマヨネーズがベースで、Crawfish(ザリガニ)にマサゴが入っていて、普通に美味しいです。

アメリカでは、何故Crawfish(ザリガニ)を食べるのか?その歴史背景を調べてみた

レストランの人間は、この商品をロブスターサラダと呼んでいます。(何度指摘しても、残念ながら直りません。。)

もし、メニューにロブスターロールと書いてあって、値段が異常に安かったら、それはCrawfish(ザリガニ)を使ったロールの事です(笑)

一部の店では、ランゴスティーノを使っている店もありますが・・・
これは日本名=コシオリエビ
小さいながらも食感や甘みがロブスターに似ている事から『ベビーロブスター』と呼ばれている」だけで、ロブスターではありません。

 

【レビューだけを信じないで、自分の舌を信じるべき!】

 

食って、その土地の歴史を学ぶ事もできるし、そういう風に食を知って実際に味わうと格別なものがあります。

これだけネットに情報が溢れている時代だから、食べログや、YELPなどのレビューサイトなどのレビューに惑わされてしまうかも知れません。

でもね

・自分できちんと食の歴史を調べて
・その食の事を知り
・自分の舌で「美味しい・美味しくない」を確かめる

それが、これからの時代は大事だと思います!!

でないと、情報を受け取るだけの人になってしまいますからね~

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あと・・・

興味があったら、ロブスター、伊勢海老、オマール海老、ザリガニの違いも調べてみたらいいと思いますよ^^

結構、みんな勘違いしてますから(笑)

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