【2016アメリカ大統領選挙】マスコミがトランプを勝利させた

TERUです。

 

2016年11月9日アメリカ東時間2:30amに、トランプ大統領が誕生しました。

大統領選挙前の下馬評ではヒラリーが優位でしたが、僕の予想はトランプでした。
決して、彼を支持していたわけでないのですが、冷静に情勢を見ていた結果です。

そこで、何故トランプが勝てたのか?

 

今回は「マスコミ」の影響について、簡単に書きたいと思います。

 

【目次】
1.メディアがトランプ現象を巻き起こした
2.トランプ支持層の変化
3.アメリカのTV業界は、トランプで儲けた
4.アメリカの田舎ではラジオが主な情報源

 

1.メディアがトランプ現象を巻き起こした

今回のヒラリー vs トランプの大統領選挙ですが、
TVでの大統領選挙の、ほぼ全てがトランプ関連でした。

トランプが暴言、失言をしまくっていました。
これは、マスコミにとっては”視聴率”の取れるニュースネタなので、
メディアは凄い取上げていました。

テレビに限らず、ラジオもトランプのインタビューを
”視聴率” ”聴取率”を上げるために利用した。

要は、マスコミが一連のトランプ現象を巻き起こし
(これが全ての原因ではないですが)、
トランプ大統領を誕生させてしまったのだと思います。

また、選挙中に言われていた
「トランプ・アクション」は、あくまでも選挙向けで。

彼は本当は極端で強硬なタカ派ではないのでは?
という見方もSNSなどには流れていました。
トランプはあくまでも、メディアに長けた人間として
「強いアメリカを取り戻すリーダー」を演じていて、
それにマスコミが乗っていた、という見方も出来ます。

 

 

2.トランプ支持層の変化

当初は、白人の低所得、低学歴、単純労働者
からの支持を集めていたトランプでした。

しかし、マスコミがトランプの露出を増やした結果、
一部の高学歴白人インテリ層や、
アメリカ国籍を持つヒスパニック系の人々の中からも
トランプ支持者が出てくるようになってきました。

特に、「political correctness(ポリティカリー・コレクト)」
に嫌気がさしていたサイレントマジョリティーの
白人達の有権者達を、選挙の土俵の上に上げてしまったのです。

 

また、DC界隈に居る
「正規に働いているヒスパニックの人々」
と話をしたのですが、

彼らにとっては、不法移民は迷惑そのもののようです。

彼らもまたトランプを支持するようになりました。
ヒスパニックが多いフロリダでの結果が、
それを物語っていると思います。

 

【ポリティカリー・コレクトとは?】
人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、
中立的な表現や用語を用いること。

アメリカでは、『偏見・差別のない表現は政治的に妥当である』
という意味で使われるようになっています。

 

 

3.アメリカのTV業界は、トランプで儲けた

アメリカのメディアにおいて、
「テレビは中立・公正でなければならない」
というのは、あって無いようなものです。。。

・”視聴率”が取れてなんぼ。
・スポンサーに広告料引き上げを求める事がきればOK。
・自社の売り上げが上がるのであれば、いくら偏っていようと共和党の討論会を中継する。

 

残念ながら、これがアメリカのマスコミの真実です。

実際、今回の大統領選挙では、
2016年2月からトランプのおかげで高視聴率が続き、
テレビ局の広告収入は大きく伸びました。

 

また、こちらは2016年9月27日の記事です(英語です)。

 

この記事では、大統領討論会での各メディア視聴者数が書かれています。
FOX(1千140万人)
CNN(980万人)
NBC(500万人)
トータルすると、単純計算で約2600万人が見ていた計算になります。

 

4年前のロムニー vs オバマの討論会の視聴者数は、
約2100万人でした。

この数字だけで単純な比較が出来ませんが、
仮にこの数字で単純に考えると、

 

①どれだけ今まで選挙に関心の無かったアメリカ人を引っ張り出しか?
(まぁ、選挙権のない人間も見ていますが、それはマイノリティーなので)

②TV業界がどれだけ広告費で儲けたか?

 

が分かると思います。

 

 

4.アメリカの田舎ではラジオが主な情報源

TVの影響も大きかったですが、ラジオの存在も欠かせません。

こちらの写真をご覧下さい。

【2016アメリカ大統領選挙】マスコミがトランプを勝利させた(今回の大統領選挙の最終結果)

 

青がヒラリー
赤がトランプ
です。

この写真を見ても明らかですが、
アメリカ中西部、南部は、見事に真っ赤ですね。

 

これは、何を意味しているのでしょうか??

アメリカは、国土が広く長距離運転も当たり前の車社会です。
そんな車内では、ラジオがある意味テレビ並みの影響力を持ちます。

 

そして、ラジオ業界では圧倒的に
保守派・共和党支持が強いんです。

以前中西部に住んでいた僕は実感できるのですが、、、

 

オクラホマ(中西部)で、英語を勉強しようと
ラジオをつけて政治関連の番組をつけると、
オバマ批判をよく耳にしました。

そして、中西部では基本車がないと生活できません。
今回の結果でも明らかですが、

 

「長時間ドライブするような場所=中西部=共和党の地盤」

なのです。

 

次回の記事では、アメリカ国民の意識の変化について
書いていきたいと思います。

 

【無料の会員制オンラインサロンのご案内】

~自分の人生を自分でデザインする生き方~

 

 

【無料のオンラインサロンで語っている内容】

★毎週月曜の【アメリカ通信】
 他の誰でもない、アメリカに住んでいるTERUだから語れる
マスコミが伝えないアメリカの姿を一般人の目線で語っています

毎週金曜の【QOL MIND】
人生の質を向上させる音声をお届けしています
・マインドセット
・時間管理術
・セルフコントロール

等々を、TERUがオンラインサロン(無料)で語っています。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください