TERUです。
2月3日は、節分です。
海外に住んでいると、ついつい日本の行事を忘れがちですよね。
でも、だからこそ逆に「しっかりやりたい!」と思うのは僕だけでしょうか?
そもそもとして、
節分って何?
どうして豆をまくの?
豆って、どこで買えばいいの?
豆をまく方角は?
など色々と不思議な事ってありますよね。
でも、全部を細かく書くと、読むほうも大変なので(笑)
今回は、ポイントだけを絞って書こうと思います。
※ちなみに、今回の記事で書いてある内容は、諸説ある中から
特に分かりやすいものを選んでいます。
それでは、早速いきましょう!
今回は、このテーマで書いていきます。
1.節分とは?
2.どうして豆をまくの?
3.豆ってどこで買うべきなの?
4.節分の豆をなげる方向って?
5.まとめ
節分という字から解説してみましょう。
季「節」を「分」ける。
です。
季節の分かれ目(=始まりの日の前日)です。
元々は、4つの季節毎(立春・立夏・立秋・立冬)にありましたが、現在では立春の前日のみを意味しています。
これに関しては、調べれば調べるほど諸説があります。
その中でも有力なものを、いくつかご紹介します。
【説1:語呂合わせ①】
平安時代に京都の山に鬼が出て都を荒らした際に、大豆で鬼の目を潰し退治したという伝説から、「豆=魔目」という語呂合わせになった。
また魔目(=鬼の目)を炒ることで、鬼を退治できる。とも言われているようです。
【説2:語呂合わせ②】
1に基本にていますが、鬼に豆をぶつける事で、鬼を退治できる。つまり鬼を滅することができる(=鬼滅)という言葉から派生した。という説です
【説3:鬼伝説】
昔、ある所に悪い鬼がいました。その鬼は何度も村に来ては、順番に若い娘をさらっていきました。
でも娘を渡したくないと考えたある家の人は、炒った大豆を鬼に渡すことを考え付きました。
何故言った豆なのか?それは炒った豆からは芽が出ないからです。
村に来た鬼に「この豆から芽が出たら娘を渡す」と言いました!
その後鬼は娘をさらいにこなくなったのです。
この伝説から、大豆を鬼にまく=「悪いことを追い払う」になりました。
※この話、どこかで聞いたことがあると思ったら、ドラゴンボール(鳥山明先生)のウーロン初登場のシーンでした(笑)
【説4:陰陽道の五行】
陰陽道の細かい説明は割愛しますが、中国から渡ってきた陰陽道は、日本の神道・仏道などと交わり、日本独自のものとなっていきました。
陰陽道では五行(水、木、火、土、金)が大事です。それぞれの要素がそれぞれの力を助け合い、相殺していきます。
木は春を意味するといわれ、その力を邪魔するのは金。金の力を奪えば春がやってくる。と考えられていました。陰陽五行では「豆」は金に属します。
そこで、
・金(豆)の力を弱める火の力を使い(火で炒る)
・金(豆)を鬼門に向かって外に投げる
ということで、金の力を弱めて、春を迎えようという信仰があった。と言われています。
※陰陽道、五行、各要素の関係性は、ネットで調べると沢山出てきますので調べてみた下さい。下記の図は、僕が作ったものです。
※詳しいことを知りたい方は、五行思想(wikipedia)ご覧ください。
これは、結構知られていないことなのですが、節分の朝に神社に行くと、豆がもらえます。
この豆は、神主さんが祝詞(のりと)を読み、邪気を祓う力を持った豆なので、この豆が一番効果があると言われています。
でも、海外に住んでる人はどうするの??
って疑問がわきますよね。
選択肢は
1.日系のスーパーマーケットで節分用の豆を買う
2.スーパーで、大豆を買って来て炒る
でしょうか。
さらに、本格的な豆まきをしたい海外在住者には、こちらもオススメです
先ほど、神社でもらえる豆には邪気を祓う力が備わっている。という話をしました。
つまり、単にスーパーで豆を買って来ても、その豆にはパワーが宿っていないのです。
では、本格的にやるにはどうしたらいいのか?
それには選択肢が2つあります。
①もし、家に簡易でもいいので神棚がある場合
神棚に買って来た豆(もしくは自分で炒った豆)を神棚にお供えします。
そして、古事記の一説を読みます。
「黄泉の国にいってしまったイザナミノミコト。そのイザナミノミコトを迎えに行ったイザナキノミコト追いかける黄泉の軍勢に対して、イザナキノミコトが投げつけ、彼らを追い払った桃の実の霊力を、この豆にお与え下さい」
こうする事で、買って来た豆にも邪気を祓う力が宿ります。
②神棚もない場合
この場合は、豆を使うよりも、桃の実、もしくは桃の成分を含んだ飴などを代用する。
なぜなら、単に買ってきた豆には力が無い、ただの豆だからです。
さすがに、桃の実を投げるわけにはいかないでしょうから、飴とかのほうがいいですかね(笑)
この古事記の一説では、「桃の実」が出てきます。
ここで勘の良い方は気付いたかもしれませんね。
そうです!
「桃太郎」です!
鬼を退治にしにいくのは、桃には邪気を祓う力があるから、主人公は桃太郎なんです!
歴史が好きな人は「桃配山」という山を聞いたことがあるかもしれませんね。
この山は関が原の戦いで、徳川家康が最初の陣をひいた場所です。
この山は、大海人皇子(後の天武天皇)が出陣した際に、名産の「桃」を全兵士に「配」り、その後の戦いに圧勝した場所でもあるのです。
このように、昔から「桃の実」というのは、日本人にとって大事な実なのです。
豆を投げる方向は、鬼門(北東)です。
北東の方角は、陰陽道で言えば、陰から陽に変わり不安定な方角だからです。
他にも、色々な説があるのですが、方角だけ覚えておけばいいと思います。
北東の方角は、十二支で言うと、丑寅(うしとら)を意味します。
(これに関しても、興味がある人はこちらをどうぞ)
鬼の姿のイメージって、角が生えてて寅模様のパンツを履いてる。
というのを多くの日本人は持っていると思います。
その姿は、この丑寅(うしとら)からきています。
丑のような角を持ち、寅模様のパンツを履いている。
(写真:wikipedia鬼のページより抜粋)
如何だったでしょうか?
本来は、もっともっと長く、細かく説明すべきなのですが・・・
全てを書こうとすると、すごい量になってしまうので、ポイントだけ絞って書いてみました。
海外に住んでいると、ついついこういった行事をスルーしてしまいがちです。
でも、やるならしっかりやりたいですし、その時代背景や理由なども知って行うと、より楽しみが増えますよね。
あと、語学が堪能であれば、日本人以外の方に日本の1つの文化を説明も出来ますしね。
今回の記事が、参考になれば幸いです。
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