未来予想図~AIの進歩と「消える職業」「なくなる仕事」

TERUです。

 

去年、こんな記事を書きました。
アマゾンの人類補完計画~Amazon Go。IT大手5社によるAIプロジェクト

こちらの記事では、
IT業界による「人類補完計画」に負けないためにも、ツールに使われるのではなく、ツールを使う側の人間にならないといけませんね!!
という結論を書かせて頂きました。

 

ところで・・・

2013年9月に英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が
「未来の雇用」と題した論文を出したのは、御存知でしょうか?

論文は、こちらから読むことが出来ます⇒(全文英語

 

この「未来の雇用」の論文の中では、

『アメリカ労働省が定める702の職種の内、47%が10年以内に仕事を失う』

と結論づけて、話題を呼びました。

未来予想図~AIの進歩と「消える職業」「なくなる仕事」
※オズボーン氏の論文『雇用の未来』の中で、コンピューターに代わられる確率の高い仕事として挙げられたものを記載

10年で「消える職業」「なくなる仕事」とは?

 

【未来の雇用の結論】

彼は、アメリカ労働省が定める702の職種が、今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析した結果、

「今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」
と結論づけました。

その結論に至るまでに、彼はコンピューター化の障壁となりうる9つの仕事特性を抽出して(手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力など)、702の職種を評価しました。

その障壁を打ち崩す要因の一番大きなものは、
現在のAIの技術進歩

グーグルの技術責任者カールワイツ氏は、「指数関数的な成長」と呼んでいます)ですね。

 

 

 

【25年後のスマートフォンは、ドル当たり10億倍のパワー&10万分の1になる】

実際、今のiPhoneと初期のiPhoneでは、機能・性能など桁外れです。

PCやスマートフォンの「ドル当たりの計算力」という研究結果も出ています。

 

それによると、現在のスマートフォンは10数年前のコンピューターに比べて、

数十億倍のパワーを持っている

ようです。
100万分の1のコストで、数千倍の計算能力があり、10万分の1の大きさです。

 

このままのスピードでいくと、25年後(2043年頃)には

さらに、ドル当たり10億倍のパワー+10万分の1の大きさ

とも言われています。

つまり、これは赤血球の大きさになるわけです。
(赤血球の大きさってwww)

※ちなみに、2018年3月19日に、IBMが「世界最小」と称するコンピューターの存在を明かしました。
このコンピューターは塩の粒よりも小さいそうです。
元記事:IBM unveils ‘world’s smallest computer’ with blockchain at Think 2018

 

 

 

 

医療、レストランでのAI化の例

①「医療診断」のAI化の

未来予想図~AIの進歩と「消える職業」「なくなる仕事」

米国のニューヨークメモリアルスローンケタリングがんセンターが、米IT大手のIBMと協業しています。

IBMの人工知能型コンピューターと言えば「ワトソン」
そのワトソンを活用して、
・60万件の医療報告書
・150万件の患者記録や臨床試験、
・200万ページ分の医学雑誌
などを分析。

コンピューターが患者個々人の症状や遺伝子、薬歴などをほかの患者と比較する。
それにより、それぞれに合った最良の治療計画を作ることに成功しているといいます。

 

 

 

②マクドナルドの例
未来予想図~AIの進歩と「消える職業」「なくなる仕事」
マクドナルドのオーダー端末

 

アメリカ国内店舗のロボット化への動きも加速しています。
マクドナルドは、既に全米1万5000店舗の内、フロリダ、ニューヨーク、サウスカロライナの500店舗について、実験的にロボット化を進めています。

そして、キオスク端末ロボット(レジと注文受付担当従業員の代りに導入を進めている)について、この様に発表してます。

「サンフランシスコ、ボストン、シカゴ、ワシントンDC、シアトルの主要都市については2017年上半期までに全店舗のロボット化を完了させる予定である」

(僕はマクドナルドに行かない人ですが、今度ワシントンD.C.のマクドナルドに行ってみようと思っています)

 

【キヨスク端末のコストと、人件費】

このキオスク端末は、1台3万ドル前後の導入コストがかかります。
小型店舗では5台前後は導入が必要です。
しかし、時給15ドルを従業員に支払うことを考慮した場合には、1台3万ドルでもロボットの方がコスト的には安上がりになる。と言います。

 

 

③Panera Breadの例
未来予想図~AIの進歩と「消える職業」「なくなる仕事」
Panera Bread(パネラ・ブレッド)のオーダー端末

 

また、僕がたま行く「panera bread(パネラ・ブレッド)」というカフェがあります。

ここは、従業員は殆ど居ません。
・オーダーも会計も全部タッチパネル
・コーヒー、お茶はセルフ
・注文した食べ物が出て来るときは、レジ横の液晶に名前が表示されます。
(クレジットカードのデータを読み込んでいるのでしょうか)
・商品は取りに行くだけ

オーナーとしては文句を言わない機械を使っていく事は、今後スタンダードになっていくんでしょうね。

 

 

まとめ

とある対談で、マイケル・A・オズボーン准教授は、こうも言っています。

「人間は休憩や睡眠をとる必要があるので、観察が中断することがありますが、センサーは常に見張りができる。

また、人間は集中力の低下や人それぞれに思考のバイアスがありますが、ビッグデータを分析するコンピューターにはそのようなデメリットがない。

結果として、機械のほうが人間よりすぐれた仕事をする可能性すらあるわけです」

 

 

人間の集中力は、ここ数年で著しく低下しているというデータもあります。
また、情報の氾濫により、思考のバイアスが年々酷くなっている気がします。(これは主観ですが)

 

でも・・・

僕みたいなアナログ人間には、レストランなどで会話が無いのが何か物足りないんですよね。。
まぁ、ネイティブデジタリアンの人達には、それでもいいのかも知れませんね。

実際、こちらの記事(世界初!無人の未来レストランeatsa(イーツァ)を体験 )で紹介したeatsaは、
一年経たずに、閉店しました(無人レストランEATSA失敗に学ぶ~ビジネスと時代性の関係性

 

AI時代の未来。

人間とAIの戦いではなく、共存であある。
いかに人間がcreativityを持つか?

が問われる時代になると思います。

そのためにも、いかに準備をするか?がこれから10年間を過ごす上でのポイントになりそうです。

 

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